極彩色コンクリ仏像と未完成巨大仏の秘密「源宗坊寺」【広島】

源宗坊寺
かっと目を見開いた黒い毘沙門天。ここは広島県呉市の源宗坊寺。境内にはそこここに極彩色のコンクリ仏像が点在しています。実はこの黒い仏像、驚きの秘密が隠されているのです。

呉市の中心街からずっと山を上っていくと……。

源宗坊寺
呉市の中心街からどんどんと山をのぼっていくと、道はずんずん細くなってきます。本当にこの道で合っているのかなあ……と不安になってきた頃に、源宗坊寺(げんそうぼうじ)らしき案内板が見えてきました。

個性的な境内案内図がすべてを物語る

源宗坊寺
もうこの案内図のイラストを見ただけで、このお寺が普通のお寺ではないことがビシビシ伝わってきます。後に分かることですが「車椅子の方にも参拝が出来ます」と書かれてはいるものの、境内の様子からして、足のご不自由な方にはちょっと無理ではないかと。

道沿いに出現する迫力の仁王像

源宗坊寺
道沿いにある小さな広場にコンクリート像にまず軽いジャブを喰らいます。阿吽(あうん)の仁王像です。この造形! この色彩! 道の途中に唐突に現れるのでぎょっとしますね。

怖いような、ひょうきんなようなカラフル仁王像

源宗坊寺
色が塗り替えられたばかりなのか塗料が新しくて綺麗です。それだけにプリミティブアートのような妙な迫力があります。歯をむき出しにした顔が怖いような、ひょうきんなような。ポーズのせいで踊っているようにも見えます。

明治39年に稲田源宗坊さんが開山したお寺

源宗坊寺
公式サイト(この真っ赤なサイトもぜひ見ていただきたい!)によると、源宗坊寺は明治39年(1906)に諸国修行中であった稲田源宗坊(いなだげんそうぼう)という方が開山したお寺だそうです。つまり初代のご住職ですね。境内にある仏像は源宗坊さんご自身がコンクリートや赤土を使って製作したものなんですって。ザ・セルフビルド!

ムカデがにょろりの毘沙門天像

源宗坊寺
裾にムカデをまとわりつかせた、毘沙門天像。奈良の朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)の記事でも書きましたが、毘沙門天のお使いはムカデなんですよね。でも仏像に明るくない方だと「なんでムカデ!?」とギョッとしてしまうかもしれません。

トラ・トラ・トラ! 虎てんこ盛りのお寺「朝護孫子寺」【奈良】
   奈良県信貴山にある朝護孫子寺は境内にたくさんのトラの像があることで有名なお寺。境内どっちを向いてもトラばかり。タイガースファンもたくさん訪れます。でもなぜこんなにトラが?

暗黒舞踏的な地蔵菩薩様

源宗坊寺
真っ白なお顔が暗黒舞踏みたいになってしまっているこちらのお方。立て札によると地蔵菩薩様みたいです。六道(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上)にわたって分身を現し、衆生をお救いくださる菩薩さまです。

定期的に手を入れているから綺麗なのかも

源宗坊寺
これらの仏像が初代のご住職の作であるなら、明治から大正にかけてのものですからもっと色あせているはずです。でもそう見えないのは、きっと現在のご住職や信者さんが定期的に塗り直して綺麗に手入れされているからなんでしょうね。

階段が多いので車椅子だとちょっと無理かも……

源宗坊寺
こちらは色が入っていない像。左は弘法大師像で、右が初代住職・稲田源宗坊像。仏像は山の急斜面を利用した境内に点々とあり、階段を上りながら仏像を拝む参拝方法です。車椅子の人には大変すぎないかしら……。

ギラリと目を光らせる、黒い不動明王像

源宗坊寺
境内を流れる2本の渓流の突き当りに着きました。真っ黒い仏像がギラリと目を光らせています。剣を持っているし牙をむいているから、これは不動明王ですね。

意外に平べったい形の不動明王

源宗坊寺
左手にはジャラジャラと鎖を巻きつけていてちょっぴり昭和の不良テイスト。大きな目がド迫力ですね。不動明王をぐるりと一周してみると意外に平べったい形であることに驚きました。まあ、正面からちゃんと見えていればいっか。

不動明王をお腹に入れた、さらに大きな大仏建設予定

源宗坊寺
紅い矢印の部分にご注目。右の矢印が手、左の矢印は足の裏です。不動明王は手に鎖と剣を持っているからもう一本手が余分にあるのは変ですよね。

公式サイトによると、この不動明王は胎内仏で、不動明王をお腹に入れる形の巨大な大仏が作られる予定なのだそうです。不動明王が入っている周りにある石垣の囲いは大仏の胴体なんですね。

人が寝っ転がれるほど大きな手と足

源宗坊寺
大仏の手は3メートル四方はあるでしょうか。足の裏も私が寝っ転がれるほど大きいです。公式サイトには

左下は座禅を組んだ時の足の裏側、右下は大きな手。この手足の大きさに合わせ、まん中の石垣は大仏の胴体になり、左の塔のように積まれた石垣は大仏の右腕になる予定である。(源宗坊寺

とあります。これは現在も作り続けているってことかしら。

いつか巨大仏が完成する日がくるのかも!

源宗坊寺
毎年定期的に行事も行われているようですし、ご住職や信者さんのお力で巨大な大仏が完成する日が来るのかもしれません。気長に待ちたいですね。開眼法要の暁にはぜひまた訪れてみたいと思いました。(2017年05月03日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

源宗坊寺(げんそうぼうじ)
住所 :広島県呉市清水3-14
電話 :0823-21-5626
休業日:年中無休
時間 :09:00~18:00
拝観料:無料
駐車場:無料
関連URL:源宗坊寺
※情報修正2017年09月

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