幽玄の世界に酔う、竹林と石仏のお寺「化野念仏寺」【京都】

化野念仏寺
京都市右京区にある化野念仏寺の竹林は観光ポスター、CMにもよく使われます。青々とした竹がいかにも京都という風景。8000を越える石仏、石塔は背筋がゾクリとする幽玄の風景です。

京都らしい眺めの竹林

化野念仏寺
化野の「あだし」とは、はかない・むなしいという仏教独特の無常観のことです。化野念仏寺の門をくぐると天気の良い日だというのに背筋にゾクリとするものを感じました。

化野一帯の無縁仏を奉る8000の石仏・石塔

化野念仏寺
1100年前に弘法大師が五智山如来寺を建立し、その後法然上人がここで念仏道場を開いたという由緒あるお寺です。境内には8000を越える石仏、石塔が奉られています。これらは数百年の間にこの化野一帯に葬られた人々のお墓なのです。

昔は寒々しい眺めだったのかも

化野念仏寺
人里離れた嵐山で風雨にさらされていた無縁仏を、石仏として安祀したのがこの化野念仏寺。観光客の明るい笑い声が聞こえる境内ですが、昔は白骨が散らばる寒々しい眺めだったのでしょうね。

ひとつ積んでは父のため……

化野念仏寺
たくさんの石仏は、幼くして亡くなった子供たちが死の世界の河原で石を積むという賽の河原を思わせます。しかしせっかく積み上げても鬼が金棒で突き崩してしまい、何度もやり直せねばなりません。はかない・むなしいという名のお寺の名もなるほどと思います。

無数のロウソクの炎が幻想的な千灯供養

化野念仏寺
この無縁仏の霊にロウソクをお供えして弔う「千灯供養」が、毎年8月23日、24日の地蔵盆に行われます。石仏・石塔にぼんやりともったロウソクの炎は暗闇にゆらゆらと揺れ、さぞ幻想的でしょう。

石垣に囲まれた内部の石仏・石塔は撮影禁止。この画像はパンフレットを参考に作った合成画像です。

6つの世界で人々を救うの六面六体地蔵

化野念仏寺
境内の六面六体地蔵は、6つの世界(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人道・天道)で人々を救う姿を現しています。天道から人道のお地蔵様を時計回りに順に拝みます。真言の「オン・カカカ・ビサンマエイ・ソワカ」と唱えつつお参りをします。

誰とても 留るべきかは あだし野の 草の葉毎に すがる白露

化野念仏寺
西行法師の和歌にこんなものがあります。

誰とても 留るべきかは あだし野の 草の葉毎に すがる白露

簡単に言えば、「どんな人間も命に限りがあり、化野に生える草の葉に降りた露のようにむなしく、はかないものなのだ」ということでしょう。そんな哀れな衆生をこのお地蔵様は救ってくれるのでしょうか。(2006年05月12日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)
住所 :京都府京都市右京区嵯峨鳥居本化野町17
電話 :075-861-2221
時間 :09:00~4:30(季節によって異なる)
休業日:積雪・凍結の日(※要問い合わせ)
入館料:大人500円
駐車場:なし
関連URL:あだし野 念仏寺
※情報修正2016年11月

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