(再訪)人形、人形、人形!でも怖くない「淡嶋神社」【和歌山】

淡嶋神社
おびただしい人形、人形、人形──。和歌山県淡嶋神社には供養のため毎年30万体もの人形が奉納されます。人形供養発祥の地、ひな祭りの発祥の地として信仰を集めてきた神社です。

6年ぶりに淡嶋神社を再訪

淡嶋神社
実は淡嶋神社(あわしまじんじゃ)は、6年前にも訪れていて記事にしています。淡嶋神社は由良要塞(ゆらようさい)の近くにあります。友ヶ島への定期船出発の時間までしばらくありあましたので訪れてみたのです。初見の方もたくさんいらっしゃると思うので再びレポートをしてみたいと思います。

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淡嶋神社の起こり

淡嶋神社
淡嶋神社の歴史は2〜3世紀の神功皇后の時代にまでさかのぼります。神功皇后が新羅出兵からお帰りになる途中、瀬戸で激しい嵐に遭われました。すると神より「船の苫(※)を海に投げ、その流れのままに船を進めよ」というお告げがありました。そうしてたどり着いたのが現在の友ヶ島です。

苫(とま):菅(すげ)や茅(かや)などを粗く編んだむしろ。和船や家屋を覆って雨露をしのぐのに用いる。

友ヶ島から移したお社

淡嶋神社
その島には少彦名命(すくなひこなのみこと)と大己貴命(おほなむじのみこと)が祀られていて、神功皇后は出兵で得た宝物をお供えしました。それから後、神功皇后の孫である仁徳天皇が友ヶ島に狩りにお出ましになった時、この島では神様も何かとご不自由だろうとお社を対岸の加太に移されました。それがここ淡嶋神社の起こりです。

女性の下着や男根形を奉納

淡嶋神社
御祭神の少彦名命は医薬の神様で、女性の病気や安産、子授けに霊験があります。だから末社にかけられた絵馬には「丈夫な子を授かりますように」「無事安産でありますように」「子宮の病気が治りますように」という女性の切実な願いが書かれています。中には女性の下着、男性器の形に彫られた男根形がたくさん奉納されていますよ。

お雛祭りに関するトリビア

淡嶋神社
お雛祭りの発祥の地と冒頭で書きました。男雛、女雛はもともとは、淡嶋神社の少彦名命と神功皇后を表した御神像であると言われています。お雛祭りが3月3日なのも、仁徳天皇が友ヶ島からお社を加太に移されたのが3月3日だったから。そして「おひなまつり」という名称も「スクナヒコナ(少彦名命)祭り」が簡略化されたからなんですって。人に話したくなるトリビアですね。

境内に並ぶ2万体の人形

淡嶋神社
お雛様だけでなく、境内には日本全国から集められたお人形がぎっしり。その数約2万体! それもちゃんとジャンル別にエリア分けがされていて、整理整頓大好きな方にとっては非常に心躍る光景だと思います。しかし逆に、整然と同じ種類の人形がびっちり並べられているのはちょっと怖いと感じる方もいらっしゃるでしょう。

髪の毛が伸びる人形

淡嶋神社
それに淡嶋神社の宝物殿の地下倉庫には不思議な人形があるのです。それは髪の毛が伸びる人形。全体が伸びるのではなく、髪の毛の一部の長さが変わっているのでひと目で伸びていると分かるのです。昔の写真と比べても一目瞭然。宝物殿の見学は事前予約が必要なので今回は見られませんでしたが、興味のある方は申し込むと宮司さんが直々に解説してくださるそうですよ。

悪いことは起こりません

淡嶋神社
髪の毛の伸びる人形や境内の人形のあまりの数の多さを不気味に感じる人も多く、淡嶋神社は心霊スポットとしても有名になっています。でも公式サイトにはこうあります。

髪の毛が伸びる人形があるとテレビ等で見ましたが、本当にあるのですか? なぜ伸びるのですか?
本当にあります。人形は見てもらったり遊んでもらったりするために、生まれてきたものです。そのため、人に注目を集める為に何らかの奇怪的なことを起こすことがあります。悪いことを起こす人形はまず、ありません。(淡嶋神社 トピックス

夜間立入禁止のわけ

淡嶋神社
人形供養の権威、淡嶋神社がそうおっしゃっているのだから安心。人に愛されるために生まれてきた人形ですもんね。淡嶋神社は神社には珍しく夜には参道を閉鎖して立入禁止にしているのですが、それは肝試しで忍び込む輩や人形を不法投棄する不届き者がいるからであって、決してネットで噂されるような心霊現象が起こるからではありません。

お人形を手放す時に

淡嶋神社
この日も人形を持ち込んで奉納されている方もたくさんいらっしゃいました。仏滅の平日、年末年始 、2月21日〜3月3日以外の09時〜16時に受付をされています。郵送受付はしていませんが、お人形を手放される際、淡嶋神社のことを思い出してみてくださいね。

怖がってごめんね

淡嶋神社
訪れたのが日曜日のお昼ごろだったこともあって、境内は観光客でにぎわっていました。6年前の記事では「不気味」「怖い」なんて書いてしまってごめんなさい。こうしてみるとなかなか愛嬌のある人形たちではありませんか。

針塚の後ろの像は?

淡嶋神社
でもちょっと気になったのが、境内にある針塚。淡嶋神社では毎年02月08日にこの塚に納められた針の供養が行われます。この針塚の後ろに小さな祠(ほこら)があって、その中に人がしゃがんでいるような像がひっそりと祀られています。

淡島神(あわしまのかみ)の淡島信仰や婆利塞女(ばりさいじょ)と関係があると思うのだけど……。どうして隠すように祀られてるの? どなたか詳しい方いらっしゃいますか?(2012年06月17日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

淡嶋神社(あわしまじんじゃ)
住所 :和歌山県和歌山市加太116
電話 :073-459-0043
時間 :明朝~21:00(未社明朝より17時まで 人形供養受付09:00~16:00)
休業日:年中無休
駐車場:無料(12台)※利用は30分以内に
関連URL:淡嶋神社
※情報修正2017年08月

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