まさにフリーダム! 手作り感あふれる羅漢像「定福院」【埼玉】

定福院
羅漢、羅漢、羅漢! 羅漢の石像が800体以上も境内にひしめいています。ここは埼玉県久喜市の定福院。これらの羅漢像は地域の「羅漢を彫る会」の方々による手作りの石像なんですよ。

手作りの羅漢が並ぶお寺

定福院
定福院(じょうふくいん)羅漢の寺と呼ばれています。それは一目瞭然。境内のあちこちに羅漢像があるからです。羅漢のお寺はこれまでもたくさんご紹介しましたね。

自由過ぎるカオスな羅漢さん「昭和羅漢(東堂山満福寺)」【福島】
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でもここが面白いのは、市民のみなさんによる手作りの羅漢像だということです。

1999年に500体の羅漢像が完成

定福院
もともとは大谷弘雄住職が「仏像彫刻の約束事に縛られず、個性を活かして自由に彫る」ことを発案されたことから始まりました。平成元年1月に「羅漢を彫る会」が発足。平成2年には30体、平成3年には35体、平成5年には50体と増え続けました。そして平成11年05月28日に羅漢を彫る会会長の小宮豊次郎氏により500体目が完成しました。

ゆっくり羅漢と笛吹羅漢

定福院
本職の仏師が彫ったものではないので技術が稚拙だったりするものの、プロでは思いつかないような発想で個性的な羅漢像が多いのが特徴です。「ゆっくり」という文字を指し示した羅漢さん、笛を吹いている(もしくはフランスパンを食べている?)羅漢さん。

股のぞきをする羅漢と竪琴を弾く羅漢

定福院
股のぞきをしている羅漢さん。風景が違って見えるかしら。そういえば股のぞきは今年のイグノーベル賞を受賞しましたね。ギリシャ風の竪琴を持った羅漢さん。いったいなぜ? 作者は竪琴の奏者かな。

二人ならんだメガネの羅漢さん

定福院
メガネのお二人は同じ作者でしょうか。ひょっとしたら作者の方もメガネをかけていらっしゃったりして。手の表情が生き生きしていますよね。こんもりとコケが生えていて暖かみを感じます。

ドラえもんとだんご3兄弟羅漢?

定福院
これは……。著作権的に大丈夫か? と心配になってしまう羅漢さん。いやもはや羅漢でもなんでもなくドラえもんとだんご3兄弟ですね。こういったキャラクターものまでOKを出してしまう定福院のご住職は大らかだなあ。

あなたも羅漢さまを彫りませんか?

定福院
境内の一画には工房がありました。石像を彫るための道具、工具が一式そろえてあります。「羅漢さまを彫りませんか」という紙も貼られていました。「羅漢を彫る会」では会員募集中のようですよ。埼玉にお住まいの皆様で参加してみたい方はぜひお寺までお問い合わせを。

製作途中の羅漢さんたち

定福院
製作中の羅漢像も点在しています。石に大まかな形を描いて、彫りながらまた下書きを描く方法なのですね。進度もそれぞれバラバラなので、「羅漢を彫る会」の会員さんは自分のペースで製作されていることが分かります。宗教的なものというよりは同好の趣味のサークルとしても機能しているのかもしれませんね。

地域密着、住民参加型の文化活動

定福院
地域密着、住民参加型の文化活動として発案されたご住職はなかなかのアイデアマンですね。「羅漢を彫る会」の活動ももう30年近く続いているのが素晴らしい。好きなものを自由に彫るという開放的な活動が受け入れられたんだなあと思います。

彫る人も 見ている人も 草や木も 羅漢であり みな仏の子

定福院
微笑む羅漢さんがこんな石碑を持っていました。

彫る人も 見ている人も 草や木も 羅漢であり みな仏の子

そっか、私も羅漢だったんだ! 羅漢像を作っているだけでなく足を運んだ参拝者もひっくるめて全部羅漢であり仏の子なんて、つくづく心の広いお寺さんだなあと感心しました。

亡くなったご住職もここに佇んでいらっしゃるかも

定福院
発案者の大谷弘雄住職は、2011年01月18日に白血病でお亡くなりになりました。定福院大谷弘雄住職を偲ぶ会の記事によりますと、人を集めるのがお好きではにかみ屋、寂しがり屋で、誰も怒った顔を見たことがなかったそうです。ひょっとしたらご住職もこの五百羅漢の中にニコニコと佇んでいらっしゃるのかもしれませんよ?(2016年07月17日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

定福院(じょうふくいん)
住所 :埼玉県久喜市佐間566
電話 :0480-52-1284
駐車場:無料
※情報修正2017年09月

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