毎晩飴屋を訪れる幽霊・産女の奇談が伝わる寺「光源寺」【長崎】

光源寺
長崎市光源寺には産女の幽霊像と言われる不思議な彫像と幽霊の掛け軸が奉られています。毎晩飴を買いに来る幽霊。いったいなぜ飴屋を訪れるのでしょう? 産女伝説をご紹介します。

産女の幽霊像と掛け軸は毎年旧暦07月16日しか見ることができない。新暦では08月16日。
広告

光源寺に伝わる幽霊伝説

光源寺
昔長崎の麹屋(こうじや)町に一軒の飴屋がありました。深夜のこと、戸を叩く者がいるので主人が出てみると、美しいけれど顔色の悪い女が立っています。女は一文銭を出して飴を買い求めました。

広告

毎晩飴を買い求める女

光源寺
女は毎晩飴屋を訪ねて一文銭と引き換えに飴を買っていきます。ところが七日目の晩に、女はお金がないので飴をめぐんで欲しいと頼みました。主人は快く飴を渡してやり、不思議に思って女の後をつけました。

墓の中から赤ん坊の声が!

光源寺
女は滑るように歩き、光源寺の裏手の墓地で姿を消しました。主人があたりを見回すと「おぎゃー!」という赤ん坊の泣き声が聞こえます。慌てて住職に知らせて、寺男たちとともに新しい墓を掘り返しました。

乳のかわりに飴を与えた

光源寺
棺の中には生まれて間もない赤ん坊が、母親の亡骸の隣に座っていました。母親は埋葬された後に子供を産み落とし、三途の川の渡し賃である六文銭で飴を買って乳のかわりに与えていたのでした。

全国に伝わる飴を買う幽霊奇談

幽霊子育飴みなとや
妊婦が亡くなって埋葬されると、産女という幽霊(または妖怪)になるという伝説が各地に残っています。一番有名なものは京都みなとやの幽霊でしょう。長崎の産女は京都のなまりがあったと言います。ひょっとしたら関係があるのかもしれませんね。

鬼太郎のモデル・幽霊が飴を買う店「みなとや幽霊子育飴本舗」【京都】
子供を育てるために幽霊が飴を買いに店にやってくる──そんな言い伝えが残る京都東山のみなとや幽霊子育飴本舗。400年以上も昔のお話ですが、今もその飴を買うことが出来ます。

子供思いの愛情あふれる幽霊

光源寺
産女は京極夏彦の『姑獲鳥の夏』でも有名になりました。でも怖いというよりも我が子への愛情あふれる優しい幽霊ですね。ご開帳の時期に長崎旅行をされる方はぜひ立ち寄ってみましょう。(2007年11月11日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

光源寺(こうげんじ)
住所 :長崎県長崎市伊良林1-4-4
電話 :095-823-5863
駐車場:無料(少ないのでなるべく周囲の有料駐車場へ)
関連URL:浄土真宗光源寺
※情報修正2017年06月