日本三大伝説・佐用姫と狭手彦の悲恋物語「佐用姫像」【佐賀】

松浦の佐用姫像
佐用姫(さよひめ)伝説は、羽衣伝説、浦島太郎伝説と並んで、日本三大伝説の一つに数えられています。佐賀県の厳木にある佐用姫像はちょっと変わった仕掛けがあるんですよ。

道の駅・厳木(きゅうらぎ)

松浦の佐用姫像
国道203号線上にある道の駅・厳木。これ、地元の方以外にはかなりの難読漢字ですよね。読めますか? 答えは「きゅうらぎ」。道路と並行におみやげ屋さん、トイレなどが並んでいます。

高さ12メートルの佐用姫像

松浦の佐用姫像
道の駅のはじに白い女性像が建っています。これが佐用姫の像。高さは12メートルあります。佐用姫とは何者か? 浦島伝説や羽衣伝説に比べると一般に知られていないので、ここでかいつまんでお話しましょう。

佐用姫と大友狭手彦の悲恋物語

松浦の佐用姫像
宣化2年(537)に、勅命で肥前へと派遣された大友狭手彦(おおとものさでひこ)。朝鮮半島の新羅(しらぎ)と戦っていた任那(みまな)と百済(くだら)に応戦するためです。狭手彦は出陣の準備のためにここ松浦で逗留するうちに、地元の長者の娘・佐用姫と恋仲になります。

領巾(ひれ)をふりつづける佐用姫

松浦の佐用姫像
狭手彦出兵の日、佐用姫は船を見送るために鏡山にのぼります。船が水平線の向こうに消えるまで、ずっと領巾(ひれ:当時の女性の衣装。スカーフ状のもの)を振り続ける佐用姫。領巾を降り続ければ、別れ行く相手と再び会えると言い伝えられていたからです。

遠つ人 松浦佐用比賣 夫恋いに 領巾振りしより 負へる山の名

松浦の佐用姫像
私も鏡山に登って佐用姫と同じように手を降ってみました。

遠つ人松浦佐用比賣夫恋いに領巾振りしより負へる山の名

これは万葉集 第五巻の山上憶良(やまのうえのおくら)の歌です。鏡山は以降「領巾振山(ひれふりやま)」とも呼ばれるようになりました。さて、この後佐用姫がどうなったのか? 佐用姫伝説にはいろんなバージョンがあるのです。

様々な佐用姫の伝説

松浦の佐用姫像
佐用姫は悲しみのあまりそこにうずくまり七日七番泣き続けて石に変わってしまったというもの。また狭手彦に似た男が夜ごとに佐用姫のもとに通 うようになったが、それは実は蛇が化けたものであったという「三輪山伝説」に通じるもの。そして佐用姫の死を嘆いた狭手彦が朝鮮半島より「朝鮮鐘」と 「佐用姫観音」を持ち帰ったというもの──などなど。

夕暮れ時で佐用姫伝説の寂しげな雰囲気にあっていましたよ。

この像、動いている!

松浦の佐用姫像
ところで。この佐用姫像、ちょっと目を離してまた眺めると印象が変わっているのです。それもそのはず、像は台座から上が時計回りに20分で一周するしかけになっているのです。なぜ回転しているのかは謎です。

フィンランドから来た、森の妖精・プティリッツア

松浦の佐用姫像
道の駅・厳木のもう一つの見どころは、佐用姫像の足元にある森の妖精・プティリッツア。ニックネームは「プティー」。年齢は300歳。北欧フィンランドの出身です。あたたかい心を持った人間の住む土地にしか生きられないんだとか。

縁あって厳木町に棲むことになりました……とは?

松浦の佐用姫像
地元の厳木高等学校の生徒さん、うつぼ木小学校のみなさんが描かれたという顔がほんわかした印象です。でもどうしてここに? 看板には「元々は長野県小海町(こうみまち)に棲んでいましたが、縁あって厳木町にも棲むことになりました」としか書かれていないのです。これまた謎です。(2015年01月01日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

道の駅厳木(みちのえききゅうらぎ)佐用姫像(さよひめぞう)
住所 :佐賀県唐津市厳木町牧瀬692-1
電話 :0955-63-3737
休業日:12月31日~1月2日
時間 :08:00~18:00
関連URL:道の駅 厳木
※情報修正2017年07月

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