とびだし注意! 東洋のガラパゴスの道路「西表島道路」【西表島】

西表島道路
東洋のガラパゴス、日本最後の秘境──と言えば、沖縄県八重山諸島の西表島です。イリオモテヤマネコ、カンムリワシ、サキシマスオウノキなど動植物の楽園として知られています。

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8年経って再訪

西表島道路
この「日本珍スポット100景」を開設した2006年、最初の月のコンテンツとなったのが西表島(いりおもてじま)のレポートでした。以前訪れたのは2005年。もう8年も前なんですね。月日の経つのは早いものです。しみじみ。前回と違ってこの旅では天候に恵まれて、海も山も満喫することができました。

西表島レポート1(出発編)【西表島】
沖縄は西表島旅行。青い空、白い砂浜、熱帯魚とイリオモテヤマネコが私を呼んでいるのであります。しかしながら沖縄地方は大雨・洪水警報発令。いきなり暗雲が立ちこめています。
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イリオモテヤマネコに注意!

西表島道路
西表島でどこでも目にするのが「やまねこ注意」の看板や道路標識。イリオモテヤマネコは、世界で西表島だけに生息する国指定の天然記念物です。発見は1965年。現在の推定生息数は約100頭。この広い西表島で実物を目にすることができたら大変ラッキーな希少動物です。

橋の欄干にもイリオモテヤマネコ

西表島道路
これは1992年に竣工された仲間橋にある、イリオモテヤマネコの像です。今にも飛びかかろうとする姿が野性味たっぷりでよく出来ています。イリオモテヤマネコは胴長短足。しっぽは太めで、まだら模様の毛皮。目の周りに白い縁取りがあります。

ヤマピカリャーとは何か

西表島道路
西表島では、イリオモテヤマネコのことをヤマピカリャーと読んでいます。「山で光るもの」という意味です。キラリと光る目のことを表現しているんですね。

ヤマピカリャーは伝説の動物?

西表島道路
しかし現地の目撃談では、ヤマピカリャーはイリオモテヤマネコよりも大きく模様も違うと報告されているため、イリオモテヤマネコとは別のUMAではないかとも考えられています。(下記の追記参照)

人魚とカンムリワシの像

西表島道路
これらは道路の脇にひっそりと設置されている像です。以前は後良橋、前良橋の欄干に設置されていました。人魚とカンムリワシです。カンムリワシもイリオモテヤマネコと同じく国の天然記念物。西表島には200羽ほど生息していると言われます。

現在は見られないジュゴン

西表島道路
カンムリワシの隣にいる人魚はジュゴンを表現しているのかもしれませんね。昔は八重山諸島にはジュゴンがたくさん生息していたそうです。琉球王朝の時代には、ジュゴンの肉を王に税金として納めていたという記録もあります。しかしジュゴンの肉が美味しいこともあって乱獲されたため、現在では沖縄本島に数十頭が生息しているのみになっています。

カンムリワシの交通事故

西表島道路
カンムリワシはイリオモテヤマネコと違って、結構頻繁に姿を見ることが出来ます。よく電柱の上にとまっているんですよ。カンムリワシは昼間でも活動していて、道路の上の虫やカエルなどを拾って食べるので、自動車にはねられてしまうこともあります。

セマルハコガメに注意!

西表島道路
道路で注意しなくてはいけないのは、イリオモテヤマネコやカンムリワシだけではありません。これは前回の旅でも遭遇したセマルハコガメ。雑食性なのでクルマに轢かれた小動物を食べに道路に這い出してくることも度々です。セマルハコガメは中国南部、台湾、石垣島と西表島しか生息していません。

西表島レポート4(ドライブ編)【西表島】
西表島の最も便利な足はクルマ。島をぐるりと4分の3周する海沿いの2車線道路を走ります。だいたい端から端までは1時間ほどでしょうか。海を眺めながらのすがすがしいドライブ。

西表島ではゆっくりドライブ

西表島道路
セマルハコガメは危険を感じると、単に頭を引っ込めるだけでなく、お腹の甲羅を曲げて頭とお尻の部分にピッタリと蓋をします。箱のようになってしまうのです。珍しい習性のためにペット用に乱獲され、現在は絶滅が危惧されています。西表島ではくれぐれもゆっくり丁寧な安全運転でドライブを楽しみましょう。(2012年05月14日訪問)【麻理】

追記:2007年12月28日 琉球新報

【西表島=竹富】西表石垣国立公園に指定され、亜熱帯の自然林が広がる竹富町西表島で、ヒョウのような生物が目撃された。ことし9月、研究のため同島に滞在していた大学教授が海辺で目撃したほか、4年ほど前には地元住民も遭遇。西表島には国の天然記念物のイリオモテヤマネコが生息することで知られているが、目撃者らは「ヤマネコよりずっと大きく、まったく別の生き物。伝説の『ヤマピカリャー』だ」と話している。

ヤマピカリャーとは、西表島の方言で「山の中で目の光るもの」の意味で、生息が言い伝えられている未確認動物。住民はヤマネコとは区別しており、体長は約80センチから120センチほどで、茶色っぽく、ヒョウのような斑紋があるとされる。尾が地面に付くほど垂れ下がっているのが特徴。

住民らによると、ヤマピカリャーに山で遭遇するなどした人は西表島西部を中心に計47人。食料が不足がちだった終戦直後はヤマピカリャーを捕獲して食べた人もいたという。

ことし9月14日午後6時すぎ、魚類の研究のため西表島に滞在していた島根大学の秋吉英雄教授がヒョウのような生物を目撃した。秋吉教授によると、崎山半島の海辺に座っていたところ、風上からゆっくり近づいて来て2・5メートルほど目の前に来た時に同教授に気付いて走り去ったという。

秋吉教授は「最初はイノシシが歩いて来たと思ったが、目の前に来てヒョウのような生き物と目が合った。『襲われる』と思って怖かった」と振り返る。「ヤマネコよりずっと大きく、しっぽが長くて斑紋もあった。台湾などで生息するヒョウの一種、ウンピョウと特徴が似ている」と説明した。

西表島船浮の漁業、島袋正一さん(56)は4年ほど前、山の中でヤマピカリャーに遭遇したという。「イノシシのわなを仕掛けに浜から約100メートルほど歩いた所で、突然岩の上からジャンプしてきた。大きさはヤマネコの倍ぐらいだが、3メートルぐらいジャンプするなど、とても身軽だった」と興奮気味に話した。

西表島で野生生物の調査や保護活動を行う環境省西表野生生物保護センターは「伝説的な話として把握しているが、これまでヤマピカリャーの存在は確認していない」としている。

(伝説の生物「ヤマピカリャー」? 西表で目撃相次ぐ(リンク切れ) 琉球新報 沖縄の新聞、地域のニュース)

参考文献

地図&情報

西表島(いりおもてじま)
住所 :沖縄県八重山郡竹富町
※情報修正2017年09月

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