明治時代に作られたDIYフルスクラッチ時計「野良時計」【高知】

野良時計
フルスクラッチとは、模型などで既存の部品を使わずに一から作り上げることを指します。高知県安芸市の野良時計は、明治時代に手づくりで組み立てられたフルスクラッチの時計です。

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明治時代に作られた手作り時計

野良時計
田園風景が広がる安芸市土居地区。一軒の日本家屋の壁に取り付けられた大きな野良時計(のらどけい)は120年以上前の明治時代に作られたものです。しかも分銅から歯車まで全ての部品を素人が手作りして組み立てた、まさにフルスクラッチの時計なんです。製作者の名は畠中源馬氏。

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時計の仕組みを独学で理解

野良時計
当時時計は大変珍しいものでした。土地の地主の家に育った源馬氏当時11歳。父親からもらったアメリカの八角形の掛け時計を見て興味を持ちます。その後時計のメカニズムに熱中した源馬少年は、時計を何度も分解しては独学で仕組みを理解しました。源馬君も偉いけど、子供に高価な時計を買い与えた源馬パパも見る目がある!

モノを作る人って魅力的

野良時計
彼は部品一つ一つまでたった一人で手作りして、大時計を組み立ててしまったというのだからすごい。そのとき源馬氏は20代半ば。道具も資材も限られている明治時代に独学でここまでやってしまうなんてカッコイイなあ!

2004年まで時を刻み続けていた

野良時計
この時計の近くで野良仕事をしていた人々は、この大時計を眺めて時間を知ることができました。野良時計という名前はここからきているのですね。

製作された当時は、塔の北側・東側・西側の3面の時計が同時に動いていたそうですが、その後動き続けていたのは正面のものだけになりました。1996年には国の登録有形文化財にも指定されています。なんと2004年まで時を刻んでいたそうですよ。

一度止まったが2005年に再稼働

野良時計
2004年に止まってしまったのは、源馬氏のお孫さんにあたる畠中秀雄氏が亡くなり、時計を管理する人がいなくなってしまったからです。しかし翌年2005年の6月10日、時の記念日に遺族の方々が再び時計を動かすことに成功しました。現在はシーズンやイベントの時だけ作動しています。

隣の高園茶屋へもぜひ

野良時計
野良時計の近くの橋には野良時計のオブジェがありました。ミニサイズで可愛いですね。洋風の時計に瓦屋根、和洋折衷で意外にマッチするもんだなあ。

隣の高園茶屋へもぜひ

野良時計
野良時計は個人宅なので、中を見学することはできません。でも野良時計の隣には高園茶屋(こうえんちゃや)というレトロな和風喫茶がありますのでこちらをどうぞ。畠中家の分家の方が経営されているそうです。ゆったりとした時が流れているような風景の中、珈琲片手にくつろぐのはいかが?(2009年05月03日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

野良時計(のらどけい)
住所 :高知県安芸市土居638-4
電話 :0887-35-1011(安芸市観光協会)
時間 :見学外観のみ自由
駐車場:無料
関連URL:野良時計

高園茶屋(こうえんちゃや)
住所 :高知県安芸市土居東高園638-1
電話 :0887-35-2572
時間 :08:00~17:00
休業日:水曜・木曜
駐車場:無料
関連URL:高園茶屋 (こうえんちゃや) – 安芸/和食(その他) [食べログ]
※情報修正2017年08月