驚異の建築! 心霊スポットよりも震える「左下観音堂」【福島】

左下観音堂
岩壁にへばりつくようにして建っている木造の観音堂。福島県左下観音堂(さくだりかんのんどう)は、世界的に珍しい驚異の建築です。心霊スポットよりも震える超絶景をご堪能あれ。

行き方がちょっと分かりにくい

左下観音堂
左下観音堂はちょっとわかりにくいところにあります。地図上では確認できても、山の中にあるのでどこからたどり着けるのやら結構迷いました。他にも良い道があるのかもしれませんが、私が行ったのは「会津工場フェニックスGSP」の看板がある小道からのルート。「有限会社山王」の看板方向へどんどん山を登って行きました。

山道を徒歩で登る

左下観音堂
途中でクルマを駐車して、歩きで山道を進みます。訪れたのは晩秋。落ち葉をカサカサと踏みしめながら滑らないように足を運びます。本当にこんな山の中に寺院があるのかしら……と不安に思いつつも登り続けました。

唐突に姿を現す観音堂

左下観音堂
すると5分ほどで忽然と三階建ての大きな木造建築が目に入ってきました。途中に看板も案内板もないので、あまりの唐突さにびっくり。思わず「わあ!」と小学生みたいな声が出てしまいます。

世界的に珍しい懸造り(かけづくり)

左下観音堂
このような崖や山にぴったりとくっつくようにして建てられた木造建築物を「懸造り(かけづくり)」と言います。崖造り(がけづくり)とか舞台造り(ぶたいづくり)などとも呼ばれています。京都の清水の舞台が一番有名でしょうか。懸造りのお堂は全国各地にありますが世界的には珍しい建築方法です。東北にはこの左下観音堂の他にも10ヶ所以上の懸造りが存在しています。

飛べば大願成就、新世界七不思議の最終候補地「清水の舞台」【京都】
    京都市東山区の清水寺といえば「清水の舞台から飛び降りる」という言葉で有名な、一級の観光地。清水の舞台の驚くべき建築は、新世界七不思議の最終候補地の一つとなりました。

廃墟マニアは心惹かれるかな

左下観音堂
清水寺の豪華さに比べると、左下観音堂はかなり地味に感じるかもしれません。でもその素朴な外観こそ侘び寂びに通ずる気がします。ノスタルジックかつダイナミック。たぶん廃墟マニアとかかなりこの路線好きなんじゃないかな。

建立から1000年以上

左下観音堂
左下観音堂は縁起によると830年に弘法大師が開山したと言われています。お、またしても空海の偉業ですね。一説には徳一大師だとも言われていますが。建立から1000年以上も経っているんですね。さすがの風格です。

左手の坂から観音堂へ

左下観音堂
観音堂に向かって左手にある坂がお堂に通じています。石段、木の階段を上って観音堂にお参りしましょう。ここにはご本尊の首頸(くびなし)観音が祀られています。首頸観音は秘仏とされていて見ることはできません。

神秘的な岩屋

左下観音堂
先へ進むと、その先に岩屋があります。神秘的な雰囲気の洞窟です。

首頸(くびなし)観音のいわれ

左下観音堂
お堂の前にあった説明書きはこうありました。延長(923〜930)のころに、越後の人が無実の罪を受けて救いを求めて観音堂に逃げてきました。しかしその人は追手に捉えられて打首になってしまいました。生首を越後の殿様に見せた所、それは観音の石の首に変わっていたそうです。これが首頸観音のいわれ。

背筋がヒヤリのスポット

左下観音堂
洞窟の中には赤いべべを着た石がたくさん並んでいて、背筋が冷やっとするような気持ちがしました。でも冷やっとするのは、この洞窟の作りのせいでもあります。岩屋の地面は穴に向かって徐々に下降していて、その先には観音堂の三階部分の廻り縁が見えているのです。つまりそこは断崖絶壁。足をすべらせると地面に向かって真っ逆さま!

跳べるかな、跳べないかな(跳ぶな、馬鹿!)

左下観音堂
頑張って先まで進んでみました。身の軽い人だったらジャンプすれば向こう側の周り縁に飛び移れるかもしれません。高所恐怖症のくせに衝動的にやってしまうような気がして心臓バクバクしてきました。馬鹿だからやりかねない。

周り縁から見るとたいしたことない?

左下観音堂
これは周り縁側から見た岩屋。こっちから見ると「なんだたいしたことないじゃん」と思ってしまいますが、下は結構な高さがあって落ちたら大怪我しかねません。

床を踏み抜きそうな音

左下観音堂
しかし本当に怖いのはこれからだ! 床は歩くたびにギシッ……ギシッ……ってかなりの音がするんですよ。木が腐ってて踏み抜いてしまわないだろうか、いやいや大丈夫、会津美里町教育委員会の説明書きだってあったし、ちゃんと修繕管理はしてるはずよっ。と自分に言い聞かせながらおっかなびっくり歩きました。

常にへっぴり腰

左下観音堂
手すりとかロープとか、観光客を甘やかしたヌルい安全装置はゼロ。吹き抜けのテラス部分も、急な階段も常にへっぴり腰で移動。ギッ! という音が鳴るたびに、「ぅひゅ〜」とか変な声が出ます。眺望も素晴らしいんだけど、手が震えて上手く写真が撮れなかったです。

くれぐれも無茶しないこと

左下観音堂
これは下手な心霊スポットよりもよっぽど怖い。例によって他に観光客が全くいないし周囲一体が山なので、一人で来て落っこちても誰も助けてくれなさそうな状況です。だから絶対に夜に肝試しに来たり、無茶なことやんないようにくれぐれもお願いしたいです。

高所恐怖症の人には過酷な参拝

左下観音堂
ぐるぐると観音堂内を巡って、階段から下りて地面へ。地に足をついてようやく震えが止まりました。高所恐怖症にとってはかなり過酷な参拝でした。

ぜひあなたにも体験してほしい

左下観音堂
写真だけでは決してすべてを味わうことができない左下観音堂。忽然と姿を表した時の感動、洞窟からの息をのむ眺め、(恐怖で)高鳴る鼓動! ぜひあなたにも体験していただきたい。この素晴らしい、驚異の懸造りをもっともっとたくさんの人に知ってもらいたいと思いました。(2013年11月27日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

会津武家屋敷
住所 :福島県大沼郡会津美里町立石田字堰上
電話 :0242-56-4882(会津美里町観光協会)
休業日:見学自由
時間 :見学自由(夜はおすすめしない)
入場料:無料
関連URL:その他の寺社 « ミサトノ.jp | 会津美里町ポータルサイト
※情報修正2016年07月

スポンサーリンク

この記事をシェアする

五十嵐麻理をフォローする

「日本珍スポット100景」書籍化

当ブログ「日本珍スポット100景」が書籍化されました。あなたの珍スポ旅行のおともにぜひどうぞ。

訪問の前にご注意

注意事項

……というのは珍スポットではよくあること。上の情報は記事掲載後に変更されている事があります。お出かけの際は事前にご確認ください。(「注意・免責事項」ページ参照

もし「もう閉鎖されたよ」「時間が変更されてた」などの情報がありましたら、早急に修正いたしますのでメールフォームにてお知らせください。あなたの情報が珍スポット(と管理人)を救う!

注意事項

■当ブログに掲載されている情報は、予告なしに変更する場合があります。

■当ブログに掲載されている情報には情報作成時期におけるものです。情報が更新された際には修正を心掛けておりますが、内容の正当性及び正確性、安全性を保証するものではありません。

■当ブログに掲載されております情報(文章・画像全て)の転用・複製・販売等一切はしないでください。特にまとめサイト、キュレーションサイトなどの使用を固く禁じます。無断使用の場合はサイト管理者に使用料を請求します。