幻想的な洞窟に揺らめく無数のろうそくに祈る「迫間不動」【岐阜】

迫間不動
岐阜県関市。迫間不動(はさまふどう)へやってきました。ご本尊を不動明王とする岩窟系の寺院。今流行のパワースポットと言うべきでしょうか、素晴らしく神秘的で荘厳な場所です。

9世紀から続く歴史ある寺院

迫間不動
到着したのは夕方頃。駐車場からすぐにある売店はすでに閉店していました。普段はもっと賑わっているようなのですが、時間的にも遅かったからか参拝者もほとんどいませんでした。迫間不動の開基は823年。9世紀から続く歴史のある寺院です。

神仏習合のお寺であり神社

迫間不動
迫間不動はご本尊が不動明王であるからなのですが、この写真のようにあちこちに鳥居が見られる神社でもあります。迫間不動は神仏習合(しんぶつしゅうごう:または神仏混淆とも言う)の霊場なのです。

神仏習合とはなにか?

迫間不動
日本においてもともと存在していた土着の信仰と新しく入ってきた仏教信仰が混ざり合い、再構築された現象──それが神仏習合です。実は明治時代以前は、お寺と神社ははっきりした区別がありませんでした。それが明治維新後、政府が出した神仏判然令をきっかけに神と仏を分ける運動が盛んになりました。

日本宗教界最悪の惨事・廃仏毀釈運動

迫間不動
神仏分離政策が過剰になった結果、神社やお寺、仏像、鳥居などが破壊される暴動にまで発展してしまいました。世に知られる廃仏毀釈運動(はいぶつきしゃくうんどう)です。貴重な文化財が大量に失われた廃仏毀釈運動について言いたいことはたくさんあるのですがここでは割愛。神仏習合が残る迫間不動のご紹介に戻りましょう。

コケとシダに覆われた水子地蔵

迫間不動
長い階段を登って行くと、段々に並んだたくさんの水子地蔵が見えてきます。コケやシダに覆われてとても神秘的な光景です。日が傾き始め、人影もなく、あたりはシンとして、背筋がゾッとして怖いような、心が静かに落ち着くような、不思議な気持ちになってきます。

神々しい滝と奥の院

迫間不動
いよいよ奥の院にやってきました。滝が木々の間を落ちていて神々しく感じます。これは高さ7メートルの不動滝。滝に打たれる修行の場でもあります。迫間不動の春と秋の大祭では山伏の火渡り行事も行われるそうですよ。修行僧の姿が目に浮かぶようです。

階段を登って洞窟を進む

迫間不動
滝に向かって左側にコンクリート造りの建物があって、階段が続いています。湿気で湿った石段を、薄暗い蛍光灯の光を頼りに登っていくのでちょっとおっかなびっくりです。洞窟内には水の滴る音だけが響いています。

無数の揺らめくろうそくは幻想的

迫間不動
洞窟の最深部には、ご神体の鏡とたくさんのろうそく。どれも火が灯っていてます。中年の男性がお一人一心に手をあわせて祈っていらっしゃいました。無数の揺らめくろうそくを前に熱心に祈る男性の姿。とても荘厳で幻想的な風景でした。この不思議な光景を見るだけでも何か良い霊験があるような気がしてきます。

一人静かに思い巡らせる場所

迫間不動
ここは自分を見つめなおしたり、一人静かに考え事をしたい時に行くのが良いですね。特別信心深くない私も、手をあわせて拝みたくなるような雰囲気がありました。慌ただしい日常にちょっと疲れたな──なんてお思いの方は一度訪れてみてはいかがでしょうか。(2007年09月17日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

迫間不動(迫間不動尊)
住所 :岐阜県関市迫間891
電話 :0575-22-7839
※情報修正2017年08月

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