千代川堂本舗の創業は天明5年(1785年)、200年以上の歴史を持つ老舗の和菓子店です。千代川堂本舗の女将さんに、創作和菓子についてお話をうかがいました。
創作和菓子の達人・本庄みちさん
色とりどりの美しい和菓子が人気商品。食べてしまうのがもったいないような。実は女将さんの本庄みちさんは、ごく普通の和菓子だけでなく、和菓子でどんなものでも作ってしまうという創作和菓子の達人なんです。
第32回全日本和菓子コンテストグランプリ受賞
昨年の日本創作和菓子協会主催・第32回全日本和菓子コンテストグランプリを受賞した本庄さんは、ご自宅で創作和菓子の教室を開催しています。その評判を聞きつけて全国から教室の申し込みが殺到しているそうですよ。
おひな様は何でできてる?
その前に、創作和菓子って何? という方もいらっしゃるでしょう。この写真をごらんください。一見普通のおひな様。でも実は、和菓子でできているんです! こんな可愛いおひな様が、食べられるなんて信じられませんよね。
見た目と全く違う味
それだけじゃありません。こちらの写真は本庄さんがお作りになった創作和菓子の数々。月見そば、ピザ、ふろふき大根にチーズリゾット。これみーんな和菓子。食べてみると甘~い!
主な材料はねりきり
いったいどうやって作るのか、何でできているのか不思議ですよね。主な材料はねりきりと言われる白いあんこ。他にもゼラチン寒天やカステラ、パン、お米、餅など様々なものを使います。それらに合成着色料、天然着色料などで色をつけます。
天然着色料を使うこだわり
本庄さんは「和菓子は自然を模倣する遊びとして生まれたので、この世にあるもので作れないものはないんですよ」と胸をはります。合成着色料は何色でもつけることができますが、本庄さんのこだわりとして、できるだけ天然着色料を使うのだそうです。黄色はウコン、緑はヨモギ、黒は黒ごまや黒豆、紫は紫芋などなど。
和菓子のお寿司作りを体験
今回は体験教室で実演されるという和菓子のお寿司を作っていただきました。ほほー、こんな器具でご飯粒をつくるのねー。実際に体験教室に来て欲しいとのことなので、作り方の詳細はカットいたしました。
どう見てもお寿司です
ゼリーでできたプリプリのいくら、やわらかそうなたまご、新鮮そうなマグロ。でもお菓子。ネットで調べてみたら、創業400年虎屋さんのそっくりスウィーツ、一ひら、萬年家さんのお菓子おせちなど、創作和菓子は人気の商品なんですね。
珍スポット確実の和菓子博物館
千代川堂本舗さんでは和菓子博物館オープンに向けてさまざまな創作和菓子を試作中です。その第一弾が恐竜和菓子。10メートル四方のジオラマを、恐竜から植物、地面、岩まで全て和菓子で作るんだそうですよ。珍スポット確実。でも恐竜は美味しそうじゃないかも……。(2007年02月11日訪問)【麻理】
参考文献
千代川堂本舗(ちよかわどうほんぽ)
住所 :秘密
電話 :秘密
ちなみに今日(04月01日)は何の日か知ってますよね。もちろん。