岡山県の足王神社は足の怪我や病気に効くという神様です。狛犬のかわりに足が鳥居の前に奉られているところが変わっています。黒々とした石の足が力強く台座を踏みしめています。
鳥居の前にあるのは……
足の形をした狛石はアフリカ産の黒石でできているということです。福井の三方石観音も手足の病気に御利益がある観音様が奉られていましたね。私も珍スポット巡りで足を酷使しますからお参りすることにしました。
足の裏以外ならなでられます
自分の足の痛むところ、悪いところと同じ部分をさすったり、さすった手で患部をなでると良いそうですよ。足の裏を撫でたかったんだけど、台座に固定されているから無理。全体的になでなでしてきました。
祭神は大国主命・手名椎・足名椎
江戸時代に梶浦勘助という人が自宅に奉っていたのが始まりだそうです。最初は手名椎(てなづち)・足名椎(あしなづち)の二柱を奉っていたのですが、昭和28年に大国主命が祭神となりました。
日本神話の登場人物
この手名椎・足名椎とは誰かというと、神話のヤマタノオロチのお話に出てくる夫婦なんです。ヤマタノオロチに娘を差し出して悲しんでいた、あの夫婦。「ナヅ」というのは撫でるという意味です。娘の手足を愛情を込めて撫でている様子が浮かんできませんか? 手名椎を祀っているということは、手の病気もOKなのかしら。
丈夫な足でありますように
残念ながら見ることはできなかったんですが、ここには三方石観音と同じく、ギプスや松葉杖が奉納されています。リウマチ、脚気、捻挫、骨折、痛風などに効くみたい。またカマやハサミも奉納されています。これは「病の根を切る」って意味。どうぞ今後も丈夫な足でありますように☆(2008年05月03日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
足王神社(あしおうじんじゃ)
住所 :岡山県赤磐市和田519
電話 :090-1359-0922(宮司さん・山本栄一さんの携帯電話)
時間 :参拝自由
駐車場:あり(無料)
関連URL:足王神社