人が乗れるリアルモビルスーツ「Zガンダム・久米の里」【岡山】

Zガンダム・久米の里
1985年に放送されていたアニメ『機動戦士Ζガンダム』。なんと人が搭乗できるガンダムが岡山県に存在するという噂をききつけ行ってみました。場所は津山市の道の駅・久米の里です。

ガンダムはあんま詳しくないです……

Zガンダム・久米の里
最初に謝っとく。そんなにガンダム詳しくないです。ガンダムに関するギャグにもぽかーんってしてる使えない女。だからもし間違ったこと言ってたら「じゃねーよ!」と突っ込んでいただきたいです。

さてここは道の駅・久米の里。女性の足を見て落っこちたという久米仙人の伝説がある地です。

身長7メートルのガンダム

Zガンダム・久米の里
駐車場にクルマを停めた時点ですぐ分かります。どんなガンダムオンチにもわかる巨大ロボがずどーんと立ってます。専用ドッグの中で仁王立ちしてるZガンダムは身長7メートル

設定の3分の1スケール

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マニアからソッコーでツッコミが入ると思いますが、実はこのZガンダムは設定の3分の1スケールなんです。それでもリアルさに息を呑むほど。鉄骨製の骨格にFRP(繊維強化プラスチック)のボディ。脚部が動かせるように関節を設けてあります。

中元正一氏がたった一人で制作

Zガンダム・久米の里
足元を見ると油圧装置が組み込まれています。ちゃんと動かせるように作ってあるのね。このZガンダムを作った方は、津山市在住の中元正一氏(1964~)。驚くべき事にたった一人で7年かけて制作したといいます。いったい中元氏は何者!?

もの作りの衝動に駆られて

Zガンダム・久米の里
これは展示パネルにあった中元氏の制作風景。説明書きによると、彼は地元の工業高校を卒業後、自動車メーカーに技術者として勤務。ガンダム・アニメファンというわけでなく、小説版ガンダムの挿絵を見て、急に作りたくなったそうです。職人肌のモノ作り好き青年だったんですね。

実際に人が乗り込める!

Zガンダム・久米の里
関節に油圧シリンダーが組み込まれていること、実際にコックピットに人間が乗り込むように出来ていることなどかなりの凝りよう。残念ながら現状では動かないのですが、電気配線をして作動油を入れれば脚を動かすことはできるんですって。

写真はガンダム芸人の若井おさむ氏がコックピットに入っているところ。2008年05月05日放送のNHK『ダ・ヴィンチの夢〜浜田未来科学研究所〜』のロケにて。

一人で作ったことが信じられない

Zガンダム・久米の里
写真で見ると、周りの人と比べていかに大きいかが分かりますよね。私のようなガンダムドシロウトが見ても素晴らしい出来です。一人でこれを作ったというのが、実物を目の前にしても信じられません。

地球と地域を衛る正義の戦い

Zガンダム・久米の里
中元さんのインタビューにはこうあります。

二足歩行を目指すにあたっては、なるべく軽量に作りたかったので荷物となる装備は不要でした。また、平和利用のため武器も必要ありませんでした。

だから側にある感謝状にも

久米の里ガンダム殿 あなたは道の駅久米の里を基地として地球と地域を衛(まも)る正義の戦いに臨まれ多くの人々に夢と感動を与え、久米の里をはじめ久米町の活性化に多大な貢献をされました。

と書かれています。ああ、いいなあ、こーゆーセンス。

中元さん、格好良すぎ

Zガンダム・久米の里
「作りたいから作った」と、自腹・自力でこれだけのものを作ってしまう中元さんの心意気に心底感動しました。私は好奇心の赴くままに、実際に手を動かし足で歩く人が好きなのです。どこかの企業が中元さんのスポンサーになってくれればいいのになー!(2008年05月06日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

Zガンダム・久米の里(くめのさと)

住所 :岡山県津山市宮尾563-1
電話 :0868-57-7234
時間 :09:30~18:00
休業日:第1月曜日(祝日の場合は翌日)
駐車場:無料(54台)
関連URL:道の駅 久米の里 | 岡山県津山市 地元産の直売所とご当地グルメ

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