50年以上子供たちのヒーローであり続けているゲゲゲの鬼太郎。水木しげる氏の故郷・鳥取県境港の水木しげるロードと水木しげる記念館は、妖怪をテーマにしたスポットです。
街頭も妖怪化
境港市では水木氏の偉業をたたえ、1993年から妖怪をテーマに町おこしを開始。これはJR境港駅前の様子です。街頭をご覧ください。ランプのところが目玉になっていますよね。それに日陰を作っている傘も、いかにも妖怪が一休みしていそうな藁葺きのデザイン。
133体の妖怪ロード
ここは水木しげるロード。駅から延びている約800メートルの商店街には、水木ワールドでおなじみの妖怪がブロンズ像、レリーフ、タイルになって並んでいます。全部で133体もあるんですよ。今後も続々増えるかも。
妖怪スタンプラリーが人気
この日は薄曇りで雨もぱらついていたのですが、連休だったこともあってものすごい人! 親子連れぎっしり! 妖怪スタンプラリーが大人気で子供たちはみんな手にスタンプ帳を持っています。
子供は記憶力良いなあ
私も小学生の頃は『のんのんばあ』シリーズや妖怪図鑑などを熱心に読んでいたんですが、大人になってすっかり忘れちゃいました。ブロンズ像を見てもほとんど「なんだこれ?」状態。
でも子供は「海女房だ!」「白うねり!」と妖怪の名前を叫んだりしててその記憶力に脱帽。
あまりの人混みにギブアップ
妖怪オブジェを見るどころか歩くだけでヘトヘトになるほどの人混み。人だかりで全然妖怪像が見えないよー。商店街では様々な屋台が出ていました。こちらは人形すくい。浮かんでいるのは鬼太郎に猫娘、ねずみ男──と妖怪づくし。なぜかアンパンマンもいるけど。
水木しげる記念館も大行列
全ての妖怪像を見るのは早々に諦めて、商店街の端にある水木しげる記念館へ。ところがこれまたものすごい人。幸いチケットを事前に買っておいたのですぐに入れましたが、行列の最後で係の方が「あと1時間で入れまーす!」と言ってました。お父さん、お母さん頑張ってー。
圧巻の妖怪道五十三次
これは水木翁の最近の力作「妖怪道五十三次」。歌川広重(安藤広重)の「東海道五十三次」を元に、妖怪が各名所に登場しています。ワシントンDC・ニューヨークでの個展でも大絶賛されたそうです。
『ゲゲゲの鬼太郎』と『墓場鬼太郎』
『ゲゲゲの鬼太郎』の原点『墓場鬼太郎』など書籍の展示もありました。現在放映している第5期アニメやウエンツ瑛士君主演の映画のイメージからすると初期の鬼太郎はかなり不気味。でも深夜アニメの『墓場鬼太郎』みたいに、レトロな怪奇漫画風味も結構人気なのですよ。
メジャーすぎて珍じゃないかも
日本各地の町おこしが失敗している中、境港市の町おこしは大成功してると言えます。なので水木しげるロードは珍スポットとは言えない気が……。あまりにメジャーすぎてB級の香りがまるでしなかったからです。観光シーズン以外に行くことをお薦めしますよ。(2008年05月05日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
水木しげるロード(みずきしげるろーど)
住所 :鳥取県境港市大正町215
電話 :0859-47-0121(境港市観光協会)
駐車場:有料水木しげる記念館(みずきしげるきねんかん)
住所 :鳥取県境港市本町5番地
電話 :0859-42-2171
入館料:大人700円
時間 :09:30 ~ 17:00(入館16:30まで)
休館日:年中無休
駐車場:有料
関連URL:水木しげる記念館