富山の郷土料理、名物と言えば? そう鱒寿司(ますずし)ですね。マスを酢で味付けした実に美味しい押し寿司です。富山市のますのすしミュージアムは鱒寿司の歴史や文化を学べます。
富山の味・鱒寿司を食べたい!
旅行の楽しみの一つはその土地の味を知ること。富山市に来たら鱒寿司を食べようと心に決めていました。と言っても様々なメーカが鱒寿司を販売しているのでどれが良いものやら……? 別の珍スポットへ向かう途中に「ますのすしミュージアム』という大きな看板が目に入りました。予定には入っていませんでしたが、急遽立ち寄ることにしました。
元祖ますのすし・源(みなもと)の博物館
ますのすしミュージアムは、鱒寿司の製造業者の一つである源(みなもと)が運営する博物館です。実は現在全国的に鱒寿司が有名になったのは、この源がきっかけ。1912年から駅弁として商品名「ますのすし」を販売したところこれが大当たり。現在では富山市内を中心に40社ほどが鱒寿司を作っているんですって。
ますのすしミュージアムのゆるキャラ・ますまる君
こちらは源の見学案内人・ますまる君です。2013年12月21日に誕生しました。源のホームページでは「ますまる日記」として、ますまる君が富山の観光スポット、料理、イベントなどを紹介してくれています。書き出しはいつも「まいどはや〜」(富山弁で「こんにちは」の意味)。
おしゃれな展示の旅と食の文化史コレクション
ここは「旅と食の文化史コレクション」というコーナー。壁面に全国から集められた駅弁のパッケージの日本地図がありました。間接照明になっていてすごくオシャレ。この博物館は2009年にリニューアルオープンされました。
大名が使っていたお弁当箱は?
日本で古くから使われてきたお弁当箱がたくさん展示してあります。こちらは大名が使っていたお弁当箱だそうですよ。お花見などの野遊び用だそうで、蒔絵と金模様で彩られた美しい作り。
裕福な町人の間にも広まった豪華なお弁当箱
こういった豪華なお弁当箱はやがて裕福な町人の間にも広まっていきました。大名並みにゴージャスなお弁当箱を使う豪商もいたんでしょうね。庶民が使った携帯用のお酒瓶、文入れ、水筒もありました。
そう言えば昔携帯用ミニオセロゲーム持ってた!
私は旅が好きなので、旅の携帯品コーナーに興味をひかれました。江戸時代には参勤交代によって街道など交通網が整備され、商人や庶民の間にも旅が流行しました。携帯用の実に将棋盤に、方位磁石も。そう言えば私が子供の頃は旅行用のミニオセロとかあったなあ。懐かしい。今はみんな携帯ゲームですもんね。
ますのすしの工場を見学しよう
ますのすしの製造工程を見られる工場見学コースもありますよ。ますのすしの消費期限は製造から48時間。この工場でできたますのすしはすぐに全国へと出荷されていきます。ベルトコンベアに乗ってどんどこ作られていくますのすし。おもしろーい!
職人さんの技を間近で見学できる
ますのすし伝承館では、天然サクラマスをさばく職人さんの技を見学できます。ささっと一定の大きさにおろしていく手際はまさにマシンのよう。さすが100年の歴史を持つ源の職人さんです。
昔の職人さんは着物姿ですが、今は帽子にマスク
モニタやパネルでは、昔ながらの着物姿でサクラマスをおろす様子が映し出されていました。でも実演の職人さんは真っ白な作業着にマスク・帽子姿。ま、そりゃそうだよね。お寿司屋さんとは違ってここは工場だから。
レストランや売店も充実しています
ますのすしミュージアム館内には、できたてのますのすしをはじめ北陸の食材を使った美味しい和食を味わえる御食事処・さくら亭や、地元の銘菓やお酒、地野菜などのお土産を買うことができる天人桜というショップもあります。富山のお土産に迷ったら、ぜひこちらへどうぞ!(2017年11月04日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
源 ますのすしミュージアム(みなもと・ますのすしみゅーじあむ)
住所 :富山県富山市南央町37-6
電話 :076-429-7400
休業日:年中無休
時間 :09:00~17:00
入館料:無料
駐車場:無料(130台)
関連URL:ますのすし本舗 源