真っ暗な海に青く光るホタルイカの群れ。富山湾のホタルイカ漁は日本のみならず海外でも有名です。神秘的なホタルイカの発光を学びに、滑川市のほたるいかミュージアムを訪れました。
富山に来たらそりゃあもうホタルイカ!
富山県滑川市(なめりかわし)はホタルイカで知られています。ほたるいかミュージアムは、1998(平成10)年04月17日にホタルイカをテーマとした博物館としてオープンしました。私も初日に富山市内のお寿司屋さんでホタルイカを食べましたよ。富山に来たらそりゃあもうホタルイカですよ。
ホタルのように青白く光る幻想的なホタルイカ
ツイッターやインスタグラムなどでこんな写真をご覧になったことがあるのでは? ホタルイカは体に1000個もの発光器を持っていて青白く発光するのです。この光がまるでホタルのように見えることから「ホタルイカ」と名付けられました。真っ暗な海で青く光るホタルイカは実に幻想的です。
ホタルイカの身投げが見られる富山湾
ホタルイカの大きさは約7cm。重さは10g。普段は深海200〜400mに棲んでいる回遊性の一年魚です。毎年産卵の時期には富山湾に大挙してやってきます。これほどの大集団が一箇所に集まるのは世界的にも非常に珍しく、神秘的な「ホタルイカの身投げ」を写真におさめるために、国内外のカメラマンが足を運ぶのだそうです。
あれ? なぜ人が全然いないの?
そんな生きたホタルイカの発光ショーが見られると言うので訪れたほたるいかミュージアム。でも全然人がいないんですが……。実はホタルイカの発光シーズンは3月初旬から6月初旬。観光客はトップシーズンだけで年間の3分の2を占め、閑散期は繁忙期の30分の1に落ち込むんだとか。
私が訪れたのは11月。完全にオフシーズンです。当然発光ショーは見られません。がーん! ショック!
発光ショーが開催されるのは03月20日〜05月31日のみ
ホタルイカミュージアムではホタルイカの発光ショーが開催されるのは03月20日〜05月31日のみです。博物館ならいつでもホタルイカを見られるだろうと思い込んでいました。面目ない。しょんぼりしつつも、ひっそりとした館内の展示を見て回ることにしました。
チンアナゴとニシキアナゴの円柱水槽
チンアナゴとニシキアナゴの円柱水槽です。私が近づくと砂の中に引っ込んでしまうので、じっと水槽の前で待っているとにょろ〜と出てきます。怖がりなのね。なんで「チン」アナゴなのかというと、正面から見ると丸顔で丸い目が犬の狆(ちん)に似てるからなんですって。似てるかな?
ダイオウグソクムシの特別展示
ダイオウグソクムシの特別展示コーナー。ネットでも人気のダイオウグソクムシは世界最大の等脚類。「大王」の名は体長50cmにも成長するからなんですね。鳥羽水族館で飼育されてきたダイオウグソクムシは5年間も絶食した状態で生きていたことから話題になりました。
巨大なダイオウグソクムシにワクワク
中は暗室のようになっていて真っ暗。ダイオウグソクムシの棲息水域は350m〜900m。青い光が深海を思わせますね。フラッシュ撮影でなければ写真撮影OKとのことです。わあ、でっかい! ダイオウグソクムシを間近で見るのは初めてだったのでワクワクしました。
ほたるいか漁師になりきろう! 記念写真撮影コーナー
こんな「ほたるいか漁師になりきろう! 記念写真撮影コーナー」もありますよ。青色のLEDでホタルイカっぽく見せてるんですね。漁師さんコスプレ用のカッパも借りられます。他に誰もいないことをいいことに、いろんなポーズで撮影してみました。
必ず03月20日〜05月31日に来ましょう
ここは深層水がたたえられている池。エビやカニがもそもそと動いていました。実際にズワイガニを触ったりできるのですが、他にふれあいを楽しんでいるお客さんはおらず。ショーがない代わりにシアターでホタルイカ漁の映画をみられたのがせめてもの救いです。
みなさん、ここへは必ず03月20日〜05月31日に来ましょう。大事なことなので二回言いました。(2017年11月04日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
ほたるいかミュージアム
住所 :富山県滑川市中川原410
電話 :076-476-9300
休業日:06月01日〜03月19日の火曜日、年末年始、01月の最終月曜日から3日間
時間 :09:00~17:00
入場料:大人820円(03月20日〜05月31日)・大人620円(06月〜03月19日)
駐車場:無料
関連URL:道の駅 ウェーブパークなめりかわ [富山県滑川市]