マンガの神様・手塚先生の驚愕のお宝満載「手塚治虫記念館」【兵庫】

手塚治虫記念館
漫画の神様・手塚治虫先生。手塚先生が20年を過ごした、兵庫県宝塚市の手塚治虫記念館は、手塚マンガ・アニメのミュージアムです。震えがくるようなお宝があっちにもこっちにも!

宝塚大劇場から手塚治虫記念館への小道

手塚治虫記念館
前回ご紹介した、タカラヅカのミュージアム・宝塚歌劇の殿堂がある宝塚大劇場から続く小道。石畳に手塚治虫先生のキャラクタのパネルが埋め込まれています。この道に沿って15分ほど歩いた先にあるのが、手塚治虫記念館です。

君もタカラジェンヌになってみないか!「宝塚歌劇の殿堂」【兵庫】
兵庫県宝塚市といえば宝塚歌劇! 凛々しい男役、可憐な娘役が織りなすきらびやかなレヴュー。タカラヅカの専用劇場・宝塚大劇場内の博物館・宝塚歌劇の殿堂で夢の世界に浸ってきました。

没後5年(1994)に宝塚市によって設立

手塚治虫記念館
手塚治虫記念館は氏の没後5年の1994年に宝塚市に設立されました。実は手塚先生の出生地は兵庫県ではなく、大阪府豊中市です。しかしながら宝塚市で20年過ごされたことから、宝塚市にミュージアムが建てられたんですね。そして記念館の運営は手塚プロダクションではなくて宝塚市です。宝塚歌劇団の大劇場と並んで、宝塚市の2大観光地となっています。

火の鳥ニトリ

手塚治虫記念館
記念館の前にはご存知火の鳥の彫像が。火の鳥なのにニトリの看板とはこれいかに。ちなみに開館した1994年の宝塚歌劇団の花組公園で、ミュージカル『ブラックジャック』とショー『火の鳥』が上演されたんですって。手塚治虫先生とタカラヅカの関係は後ほどご紹介しますね。

『リボンの騎士』の王宮をイメージしたエントランス

手塚治虫記念館
入ってすぐのエントランスホールは、『リボンの騎士』の王宮をイメージした豪華な作りです。地面にはサファイア王子をはじめ『リボンの騎士』の登場人物、天井画には天使が舞い、手塚治虫先生の大きなモザイク画までありますよ。

手塚治虫マンガマンダラの天井画

手塚治虫記念館
ステンドグラスのような天井は、鉄腕アトムを中心とした手塚マンガのキャラクタの美しい曼荼羅となっています。子供の頃から親しんできたマンガが一度に頭の中に蘇ってくるようでワクワクしました。懐かしいなあ!

700タイトル、15万ページの漫画の神様

手塚治虫記念館
説明するまでもなく、手塚治虫(てづかおさむ:1928〜1989)先生は、日本の漫画の礎を築いた偉大な方です。氏の作品数は約700タイトル、ページ数にして約15万枚! 死後30年経った今も作品は広く愛されています。

子供の頃の私の夢は漫画家でした。高校生の時にはまんがの同人誌まで作っていました。先生の『マンガの描き方』なんてもう何度読んだことか! 漫画家は世界で一番尊敬している職業です。

『火の鳥(未来編)』の生命維持装置をモチーフとした展示室

手塚治虫記念館
1階の常設展示室です。そう、展示ウィンドウは『火の鳥(未来編)』に出てきた、生命維持装置をモチーフにしてるんですよ。作品の中では様々な動物たちがこのカプセルの中にいましたが、記念館では手塚治虫先生ゆかりの品々や作品資料が展示されています。

手塚治虫先生ゆかりの超レアモノコレクション

手塚治虫記念館
これがまあ、とんでもないお宝ばかりなんですよ! 子供の頃の先生のスケッチやマンガから始まり、死の直前まで書き続けた玉稿まで震えがとまらないようなコレクション。カプセルを移動するたびに「わあ」「ひゃあ」という声が漏れ出てしまうほどです。

昆虫画、生原稿、愛用のペン・インク

手塚治虫記念館
小中学生の時の昆虫の絵、ノートに描かれたマンガ、実際に使っていたペンやインク。とてつもない画力。すでに子供の頃に完成されているストーリーテリング。ガラスに張り付いて舐め回すように凝視しました。幸せすぎる。

手塚治虫先生とタカラヅカ

手塚治虫記念館
そうそう。手塚治虫先生とタカラヅカとの関わりについても。こちらは春日野八千代さんのブロマイドをもとに描かれた似顔絵です。

氏のお母様が宝塚歌劇のファンで、またおとなりには宝塚の大スター天津乙女・雲野かの子姉妹が住んでいたことから、幼い頃から劇場に通いつめていたそうですよ。女の子のサファイアが王子として振る舞う『リボンの騎士』をはじめ、宝塚歌劇のと手塚治虫先生には切っても切れない縁があるんですね。

他の漫画家の貴重な原稿なども

手塚治虫記念館
後輩の育成にも力を注いでいた手塚治虫先生。先生ご自身の品々だけでなく、作家仲間やお弟子さんなど様々な漫画家さんの作品も展示してありました。こ、これは大友克洋先生の『童夢』の生原稿ではありませんか!!! 私この作品大好きです。初めて読んだときの衝撃は忘れられません。

『ビッグコミック』の創刊号の超豪華執筆陣

手塚治虫記念館
『ビッグコミック』ってあのビッグコミックオリジナル!? こんな表紙だったんだ! 創刊号の執筆陣は手塚治虫、白土三平、石森章太郎、水木しげる、さいとう・たかを(敬称略)! ご、豪華すぎる!

2階のライブラリーにはすべての手塚治虫作品が!

手塚治虫記念館
1階部分だけで何時間でも過ごせそうですが、2階へ移りましょう。このフロアにはミュージアムショップ、企画展示室、情報検索端末、カフェなどがあるのですが、ファンにとって最も嬉しいのがこのライブラリー。手塚マンガのすべてがそろっていて、自由に閲覧できるんですよ。

手塚治虫漫画全集を自由に閲覧できる

手塚治虫記念館
そうそう、これこれ。この手塚治虫漫画全集。子供の頃何度も何度も読みました。宝塚市の皆さんが本当に羨ましい。残念ながら年間パスポートはないみたいですが、近所にあったら通ってしまいそうです。

グランドフロアのアニメ工房でアニメ作り体験

手塚治虫記念館
そして地下階(グランドフロア)には、アニメ制作の初歩を体験することができるアニメ工房があります。ちょっぴりスチームパンク風味。実際にアニメ制作の現場で使用される動画用紙を使ってオリジナルアニメを作ることができるんですよ。行列ができる人気コーナーとなっていました。

全然時間が足りませんでした!

手塚治虫記念館
手塚治虫記念館には兵庫珍スポット探訪の中でももっとも時間を割いて見学したミュージアムだったのですが、それでも全然時間が足りませんでしたね。ここは1日中いても飽きません。すっかり童心に帰ってはしゃぎまくった探訪でした。(2018年05月03日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

手塚治虫記念館(てづかおさむきねんかん)

住所 :兵庫県宝塚市武庫川町7-65
電話 :0797-81-2970
休業日:水曜、年末年始、2月21日〜2月末日(メンテナンス休館)、臨時休館
時間 :09:30~17:00
入館料:700円
駐車場:なし
関連URL:手塚治虫記念館トップページ -THE OSAMU TEZUKA MANGA MUSEUM-|手塚治虫記念館

タイトルとURLをコピーしました