修学旅行生でいっぱいの京都市東山区の清水寺。境内にある地主神社はえんむすびの神として有名ですが、その一角には丑の刻参りに使われた呪いの杉の木があるのです。
商売上手な地主神社
色とりどりの恋のおまもりやおふだが飛ぶように売れています。公式サイトもあるのですが、星座占いから、メールマガジン、バーチャルツアー、携帯用ページまで盛りだくさん。下手な企業よりもガッチリ商売上手なサイトなんですよ。どうりで大人気なわけだわね。
地主神社の怖~いスポット
おっといけない、私がここへ来たのは最近めっきりダメになった恋愛運を上げるためじゃありません。私の目的は、地主神社(じしゅじんじゃ)のダークサイドをレポートするため。実はここにはちょっと怖いスポットがあるんですよ。
丑の刻まいりに使われた「いのり杉」
どんな願い事でもひとつだけ叶えてくれるという一願成就の神様・おかげ明神の後ろにご注目。いのり杉なるものがあります。この杉の木は、わら人形をうちつけて憎い相手を呪うという丑の刻まいりに実際に使われていた杉なのです。今でも五寸釘の穴がボコボコあいています。ひいいい。
なぜかここだけガランとした空間が
そしてその隣にあるのが人形祓い所(ひとがたばらいじょ)。入り口はあんなに混んでいたのに、いのり杉とここだけガランと空間があいています。ま、空いてるからいっか。早速テーブルの上に置いてある人形(200円)を購入。『陰陽師』にこんな感じの出てきたような。
悪縁切り・厄払いの人形
人形に向かって、左側(人形の右手)に性別と年齢、右側(人形の左手)に願い事、胴体部分に姓名を書きます。例として「悩み事解消、悪縁切り、厄除け」と書かれているので、厄払いのための人形らしいですね。私はクルマであちこち移動することが多いので「交通事故除け」と書いておきました。
文字の部分をのこしてずるりと沈んだ!
テーブルの左側に置かれている桶には水が入っています。人形を入れるとゆっくり水が染みてきます。あれ!? 文字を書いた部分のみが薄く剥がれて浮かび、人形の部分はずるりと沈んでしまいましたよ! よく見ると他にも文字の部分がたくさん浮かんでいるではないですか。不思議。
帰り道は名物「ひやしあめ」
帰り道は出口付近にある甘味処で「ひやしあめ」を飲みました。やっぱり京都に来たらこれ飲まなくっちゃね。私が行ったときはさわやかな快晴で修学旅行生の笑い声が溢れていたため、不気味な感じはしませんでしたが、ミステリースポットがお好きな方は逢魔が時がオススメですよ。(2006年05月14日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
地主神社(じしゅじんじゃ:いのり杉・人形祓い所)
住所 :京都府京都市東山区清水1丁目317
電話 :075-541-2097
時間 :09:00~17:00(季節で変動)
休業日:年中無休
駐車場:有料
関連URL:縁結び祈願 恋愛成就 京都地主神社