金平糖はポルトガル語で砂糖菓子の意味のコンフェイトが名前の由来です。京都・左京区の緑寿庵 清水は日本でただ一軒の金平糖専門店。紀宮様の結婚式で引き出物として採用されました。
ルイス・フロイスが織田信長に献上
金平糖はポルトガル伝来の砂糖菓子。宣教師、ルイス・フロイスが織田信長に献上したと伝えられます。昔は大名や皇族など限られた人しか食べることのできなかった高級品でした。
緑寿庵 清水は創業から160年も続く老舗
今は100円ショップでも売っていますが、それは着色した砂糖を固めただけのお手軽品。本来の製法で作られたものとはまるで違います。緑寿庵 清水(りょくじゅあんしみず)は創業弘化四年(1847年)の160年も続く老舗。昔ながらの製法で金平糖を作っています。
作るのにどのくらい時間がかかるの?
ではここで問題。金平糖って作るのにどのくらい時間がかかるかご存じですか? 数時間? とんでもない! なんと14日から20日間かかるんですって。昔は手作業で二週間もの間、釜を動かし続けたそうです。重労働ですね。
2~3週間でやっと1センチの大きさに
ここで金平糖作りの動画をどうぞ。餅米を砕いたものを金平糖の核として大きな釜に入れ、グラニュー糖を煮溶かしたものをふりかけ、徐々に水分を飛ばしてはまた液状の糖をかける。それを2~3週間繰り返して、やっとこさ1センチほどの大きさになります。
毎年キャンセル待ちが出る超人気商品も
気の遠くなるような作業ですね。これだけの時間をかけてじっくり高熱を加えているので、金平糖は数十年経っても美味しく食べられるんですよ。究極の保存食です。
こぢんまりした店内には観光客がぎっしり。みなさん両手に金平糖の包みを抱えています。お一人様3つ限りという個数制限がある商品や毎年キャンセル待ちが出るくらいの超人気商品もあるんだとか。
心がほっとするような上品なお味
私も詰め合わせや小袋などお土産に買いました。口に含むと心がほっとするような上品なお味。間違ってもゴソッと口に放り込んでボリボリ噛んで食べないように!(2006年05月13日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
緑寿庵 清水(りょくじゅあんしみず)
住所 :京都府京都市左京区吉田泉殿町38番地の2
電話 :075-771-0755
時間 :10:00~17:00
休業日:水曜・第4火曜 (祝日は営業)
駐車場:無料(3台)
関連URL:緑寿庵 清水