京都北区の深泥池(みぞろがいけ、みどろがいけ)。日本で3本の指に入る心霊スポットとして有名です。ちょうど雨がシトシト降る逢魔が時。シチュエーション的にはばっちりでした。
国の天然記念物に指定された池
市街地から北上して細い道を進むと、うっそうとした湿原が目の前に広がります。深泥池は周囲1.5km、面積9hの小さな池です。氷河期からの動植物が生息する貴重な池として、国の天然記念物にも指定されています。しかし薄暗く雨の降りしきる湿地は、動植物の楽園と言うにはあまりにも不気味な雰囲気。
底なし沼・怪奇現象・幽霊タクシー
ここは何層にも泥が積み重なって底なし沼のようになっているため、溺死体が何体も沈んでいるという噂があるんですよ。そしてネットを探せば怪奇現象の目撃談がゴロゴロでてくる京都最大の心霊スポット。中でも一番有名な深泥池の怪奇は「幽霊タクシー」です。
深泥池まで……と女はつぶやいた
深夜に市街地で陰気な女性客を乗せたタクシードライバー。「深泥池まで」と言われてクルマを走らせるけれど、女性客はうつむいたまま一言もしゃべらない。池の近くまで来て「着きましたよ」と後ろを振り返ると、女性客は跡形もなく消えている……。
いろんなバージョンがありますがあなたもきっとこの幽霊談はご存じでしょう。
あやかしのものが行き交うミステリーゾーン
深泥池は平安時代より、貴船の鬼が出入り口に使っていたと言われる地です。あやかしのものたちが行き交うミステリーゾーン。でもやっぱり鈍い私には何も感じられませんでした。雨の夕暮れ時だったのでやや不気味な感じもしたものの、晴れた日の昼間だとまた印象もがらりと変わるかもしれませんね。(2006年05月13日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
深泥池(みぞろがいけ、みどろがいけ)
住所 :京都府京都市北区上賀茂狭間町
関連URL:京都市:深泥池