飛鳥寺から歩いて10分ほど、飛鳥川のわきにある弥勒石。大きさは2.5メートルほど。石は小さなお堂の中に安置されています。石仏としてこの地の人々の信仰を集めている石仏です。
奈良県飛鳥奇石群シリーズ最終回は弥勒石(みろくいし)
3週間も続けてきた、奈良県飛鳥奇石群シリーズも今回で最後。本当はこの地方にはもっとたくさんの奇石があるんですが、とりあえず当サイトの奇石レポートはここで終了。1日でまわった奇石群としてはなかなかの成果だったと思います。そして最終回はこの弥勒石(みろくいし)です。
下半身の病気が治る
弥勒石は地元の方に「ミロクさん」として親しまれていて、拝むと下半身の病気が治るという言い伝えがあります。そのためお堂の周りには、わらじがたくさん奉納されています。古いものから新しいものまでいろいろ。今も信仰が生きているんですね。
顔はよく分からないけど
ミロクさんのお顔です。ぼんやりと目鼻があるような、ないような。昔はもっとくっきりしていたのでしょうか? 仏さんのように見えなくもないといった印象。でもその素朴さが、のんびりした明日香村の雰囲気にとても合っていて素敵だなあと思いました。
飛鳥川から引き上げられた石
飛鳥京観光協会のサイトによると、この弥勒石は飛鳥川から村人が引き上げてお祀りしたものとありました。その時の弥勒石には、わずかに口の形があるだけで手も足もなかったとのこと。引き上げられた08月05日を記念して、毎年お祭りを行なっているそうです。
最後もやっぱり「わかりません」
上記サイトには、「身体の不自由な人、目の悪い人がお参りして、仏さんの顔・身体を撫でて拝むと、治してくれる」と書かれていました。下半身に限らず全身の病に霊験あらたかなんですね。そして最後の奇石レポートもやっぱり「用途は何なのか、はっきりとわかっていない」という言葉で締めたいと思います。(2013年02月03日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
弥勒石(みろくいし)
住所 :奈良県高市郡明日香村大字岡
電話 :0744-54-5600(明日香村教育委員会文化財課)
時間 :見学自由
入場料:無料
休業日:年中無休
駐車場:なし