標高642メートルの生駒山には、近鉄の生駒ケーブルカーがあります。超ファンシー系のルックスです。日本最初の営業用ケーブルカーであり、現在も通勤通学路線として使われています。
遊園地行きなのはわかるけど
正式名称生駒鋼索線(いこまこうさくせん)といいます。生駒市の鳥居前駅は駅からしてもうすでにファンシー。なぜこんなにファンタジックなのかというと、生駒山山頂にスカイランドいこまという遊園地があるからなんです。
生駒山上駅へは途中乗り換えが必要
鳥居前駅→宝山寺駅→梅屋敷駅→霞ヶ丘駅→生駒山上駅という経路。鳥居前駅から宝山寺駅と、宝山寺駅から生駒山上駅は別の路線になっていて、山頂へ行くには宝山寺駅で乗り換える必要があります。私は生駒山上駅までの往復切符を買いました。
改札口にも動物のイラスト
改札口も動物の動物たちがカラフルに描かれていますよ。私が乗る電車がすでにホームで出発を待っていました。乗客の方はちらほら数名です。
ミケ号は三毛猫がモチーフ
これが生駒鋼索線自慢のミケ号です! ネコバスならぬ、ネコ電車です。わお、ファンシー! 双眼鏡で景色を覗いている三毛猫をモチーフにしているんですよ。1999年に生駒山にオープンしたIPCペットふれあいの森にちなんで、2000年から運行されている車両です。
電飾つきのカラフルケーブルカー
横から見たミケ号。ケーブルカーらしく窓が斜めにかしいでいますね。昼間は分かりませんが、ミケ号は耳と双眼鏡の枠のところに電飾が入っていてイルミネーションが輝くようになっているそうです。
楽しげなハイテンションアナウンス
楽しげな音楽とともに出発! 女性の声で車内アナウンスも流れます。遊園地に向かう子供たちはワクワク気分ですね。でも通勤、通学の人は毎日朝からこんなハイテンションBGMにうんざりなのでは……? 調べてみたところ、通勤通学時間帯や早朝夜間はごく普通の車内アナウンスでBGMは流れないそうです。そりゃそうだよね。
ブルドッグを模したブル号
山の上からブル号がやってくるというアナウンスが。ブル号はミケ号と同じく2000年からの運行。車掌さんの帽子をかぶったブルドッグの車両です。これまたラブリー。ブル号も帽子と目の周りにイルミネーションがついています。
乗り換えの宝山寺駅
宝山寺駅に着きました。ここで宝山寺1号線から山上線に乗り換えです。今度乗るのはドレミ号。木でできたオルガンの上に2匹のリスが乗っています。ト音記号にイルミネーションつき。
ドレミ号に流れる山の音楽家
車体はピンクを基調色としていて、森の動物たちが描かれています。車体の前には楽譜が置かれていますよ。曲名は「山の音楽家」。車内でもこのBGMが流れます。わたしゃ音楽家 山の小リス〜♪
だ、誰も乗っていない……
この日は2月2日土曜日。午前11時ごろなのに車内はガラーンとしていて誰も乗っていません。結局他に乗客がいないまま出発。燃料代がもったいなくて、なんだか車掌さんに申し訳ないなあ。元気いっぱいの「山の音楽家」の音楽が他にお客さんのいない車内に響いています。
バースデーケーキのスイート号
途中上からスイート号がやってきてすれ違いましたよ。スイート号はバースデーケーキを模した車体です。ドレミ号以上のファンシーさです。車内を覗きこんで見ましたが、やっぱり誰も乗っていません。当たり前だけど、お客さんがいなくてもちゃんと定刻通りに出発するのね。
終点・生駒山上駅で見たものは!?
鳥居前駅を出発してから約20分で、終点の生駒山上駅に着きました。もうすでにファンシー&スイーツな車両でお腹いっぱい状態ですが、これは衝撃の珍スポットへのほんの入口に過ぎないのでした。続きは次回のレポートを読むべし。
小学生の絵でラッピング・ゆめいこま号
またこの日は乗らなかったのですが、宝山寺2号線には生駒市在住の小学生の絵が描かれたラッピングケーブル車両ゆめいこま号もあります。1999年10月から運行開始しています。子供らしい伸び伸びとした絵が車体を彩っていました。(2013年02月02日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
生駒鋼索線(いこまこうさくせん)鳥居前駅(とりいまええき)
住所 :奈良県生駒市元町一丁目
電話 :0743-73-2121(生駒ケーブル)
駐車場:なし(近くに有料駐車場あり)
料金 :片道370円
関連URL:アクセス・周辺ガイド|生駒山上遊園地 公式HP