山中に次から次へと石仏が出現するお寺「七面山七寶寺」【大阪】

七面山七寶寺
大阪府豊能郡能勢町の七面山・七寶寺は黄金の十一面観音、涅槃像、五百羅漢など次々と仏像が出現するお寺です。修験者の山なので結構キツイ。登山感覚でお参りしましょう。

能勢の高燈籠から見える五重塔

七面山七寶寺
能勢の高燈籠から眺めると山の中腹に五重塔が見えます。どうも五重塔のようです。こんな山の中にお寺があるのかしら。気になったので行ってみることにしました。

模型の汽車が位牌を乗せて塔を行き来する寺「能勢の高燈籠」【大阪】
大阪府豊能郡の山の中にょっきりと塔が立っています。能勢の高燈籠です。塔の中の中央のスロープには線路が設置されていて、時折模型の汽車が登ったり下りたりしているという仰天建築。

入り口に七面山七寶寺の看板あり

七面山七寶寺
いったん山から下りてクルマを走らせると七面山・七寶寺の看板を見つけました。仏教用語でいう七宝(七種類の宝)でしょうか。読み方は「しっぽうじ」なのかなと思いきや、調べてみると「ひちほうじ」らしいです。

仏教における7つの宝とは「金、銀、瑠璃、玻璃、シャコ、珊瑚、瑪瑙(玻璃、珊瑚のかわりに真珠、まい瑰を入れることも)

ハイキング、観光、ペットの散歩は禁止

七面山七寶寺
全景図を見ると山一つがまるごとお寺っぽい。もとは真言の霊場だったようですが現在は日蓮宗のお寺。注意事項の看板には「修行の聖地なのでハイキング、観光、ペットの散歩は禁止」とのこと。

どうぞお許しください

七面山七寶寺
この注意書きがあちこちに立てられているんです。すみません。修行の方のお邪魔は決してしません。謙虚な気持ちで拝観させていただきますので、どうぞお許しください──と心でペコペコしながら足を踏み入れました。

30メートルの黄金色観音像

七面山七寶寺
山のあちこちには巨大な石像が奉られています。夕日を浴びた黄金の十一面観音は迫力があります 30メートル以上はあるでしょうか。失礼ながら、こんな山奥にこれだけ多くの立派な石仏があるなんて予想していませんでした。

結構な運動量です

七面山七寶寺
石仏を拝みながら山を登っていくのですが、急勾配の坂道が続くので結構な運動量。普段からトレーニングをしていても息が切れます。僧侶の修行には良いのですが高齢者が信心で登るにはキツイかも……。

なぜかこんな石像が?

七面山七寶寺
本堂は工事途中らしく資材が積まれていました。お参りをすませてふと建物を見ると、小さな石像がぐるっと取り囲んでいます。これポケモンだよね。子供の信者さん向けなのかなあ。でも子供にとっても参拝はかなり辛いと思います。

許可なき者は立入禁止

七面山七寶寺
遠くの方から滝の音が聞こえてくるので向かってみます。門の前で天狗様の石像がにらみをきかせていますよ。「ここより上は修行場につき、許可なき者は立入禁止」の文字。おとなしく引き返しましょう。

涅槃像・五百羅漢・摂津大仏

七面山七寶寺
別の山道を登ってみました。広場に黄金の涅槃像が出現。周りを取り囲むのは羅漢たちです。五百羅漢にはそれぞれに番号が振ってあります。NO.500は涅槃像の下です。さらに進むと108段の階段を登り切ったところに10メートルほどの摂津大仏がお座りになってます。

石像の多いこと、多いこと

七面山七寶寺
それにしても石像の多いこと、多いこと! 山道ということもあって全部見て回るには数時間のウォーキング、そして翌日の筋肉痛を覚悟してください。……あっ、五重塔見るの忘れた!(2008年08月15日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

七面山七寶寺(ひちめんざん ひちほうじ

住所 :大阪府豊能郡能勢町倉垣1861
電話 :0727-37-0740
駐車場:無料

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