大阪市北区のキッズプラザ大阪は、日本で初めて誕生した本格的な子供のための博物館。オーストリアの芸術家フンデルトヴァッサーのデザインしたカラフルな建築が特徴です。
3階から5階が展示フロア
ここも大阪府立大型児童館ビッグバンと同じく、科学や社会、芸術を学べる体験型施設です。5階のやってみる階、4階のあそぼう階、3階のつくろう階、1階のどんなもん階があります。ゲートのどんなもん階からエレベータで5階に移動し、順に見ていって3階が出口。
やってみる館の巨大シャボン玉
5階やってみる階は科学や社会の体験学習スペース。写真は大人気の「人が入れるシャボン玉」コーナ。巨大なシャボン玉の中に入るのって子供の夢ですよね。私もやりたーい! でも子供オンリー。ぼっちゃん嬉しそうです。
民族衣装や楽器で世界を学ぶ
ここはワールドボックス。世界各国の民族について学べるコーナです。民族衣装を着たり、楽器に触ったりできます。私もセネガルの太鼓をタムタムと叩いてみました。ちなみに、アフリカ系の太鼓はみんなタムタムって呼ぶんだよー。
子供の笑い声であふれるスポット
バラバラの骸骨を組み立てるゲームや、サーモグラフィー、クロマキー合成でテレビ番組を作るなんて面白い体験コーナもありました。子供の笑い声が絶えない賑やかなスポットですね。あくまでも主役は子供なので、大人は遠慮がちに参加しましょう。
フンデルトヴァッサーの子供の街
とここまでは、科学館などでは見慣れた風景。でも4階と5階の吹き抜けになっているスペースが一風変わってるんです。ここはキッズプラザのメイン、子供の街。オーストリアの芸術家フンデルトヴァッサーのデザインした建築です。そう、大阪のごみ処理施設も同じフンデルトヴァッサーの建築です。
建物に包まれている気持ち
うねうねとした、有機的なフォルム。赤、黄、青の原色が、白い壁に映えます。ふぞろいなモザイクの床は暖かみがあって、建物全体に包まれているような気持ちがします。まるで童話の世界に入ってしまったような不思議な空間です。
滑り台など遊べる建物
滑り台になっていたり、壁をよじ登ることができたり、隠し部屋のような不思議なスペースが設けられていたり──子供が想像する秘密基地のようでもあります。小さい子がきゃっきゃと走り回っていて思わず頬がゆるみますね。
自然と共存するデザイン
フンデルトヴァッサーは自然と共存する建築を理想とした人でした。曲線的なスタイルは自然回帰思想から来たものなんでしょうね。彼は直線は人工的で非人間的なものとして敵視し、ぐるぐると曲がりくねる渦巻きこそ人の心や人生を表現していると考えました。
大阪のお子さん、うらやましー☆
鮮やかな色彩とゆらぎのある子供の街は、フンデルトヴァッサーの精神が良く表れています。彼は自分で家を建てて自然の中で素朴に暮らしたそうですよ。ヘンリー・ソローみたいな人だったのかな。ビッグバンでも思ったんだけど、大阪の子供さん、うらやましー!(2008年08月17日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
キッズプラザ大阪(きっずぷらざおおさか)
住所 :大阪府大阪市北区扇町2-1-7
電話 :06-6311-6601
時間 :09:30~17:00(土・日・祝日・夏休み期間は19:00まで)
休業日:第2・第3月曜日(祝日の場合は翌日 08月は第4月曜日)・年末年始(12月28日~01月02日)
入場料:大人1400円
駐車場:有料160台
関連URL:ようこそキッズプラザ大阪へ ~遊んで学べるこどものための博物館~