滋賀県の佐和山遊園は泉巌さんが石田三成をリスペクトして、たった一人で創り上げた私設の観光スポット。佐和山城、五重塔、金閣寺などが園内にぎっちり。残念ながら2015年に閉鎖。
泉巌氏がたった一人で作った観光地
【クリックで拡大】滋賀県彦根市といえば彦根城が有名ですが、ここ佐和山は石田三成の佐和山城があった場所です。でも佐和山遊園(さわやまゆうえん)の佐和山城、金閣寺、五重塔は泉巌(いずみがん)さんがたったひとりで作ってしまったのだからすごい。本物の城ではなくて、セルフビルド系の建築です。
ツタ・雑草がはびこっている
近づいてみると建物はボロボロ。外から見る限りあちこちにツタや雑草がはびこった廃墟状態。もう閉鎖しちゃったのかなあ……。
大学生グループに着いて見学
こちらのずらりと並んだ仏像は鉄棒で支えられています。鉄骨とコンクリートでできているみたい。入り口で途方に暮れていると、大学生らしき7人組がクルマを停めて降りてきました。彼らは「こっちこっち」と連れだって遊園内に入っていきます。地元の人なのかな? 私も彼らについて階段を上っていきました。
石田三成の一生を描いた絵巻
中はかなり荒れ果てています。石田三成の生涯を描いた絵巻がコンクリートの箱に収められているので近づいて見ました。ボロボロに風化していて無くなっている絵もあります。これ泉さんが描いたのかなあ。正直、小学生っぽい絵です。だがそれがいい(by 前田慶次)。
手作り感あふれるヘタウマテイスト
あちこちに置かれた仏像・銅像も手作り感あふれるヘタウマテイスト。良い味出してますね。ほぼ等身大です。押さえきれない情熱のほとばしりをビシビシ感じます。
アクリル板のギラギラ金閣寺
遠景からも目立ちまくっていた金閣寺は、よく見るとアクリル板を貼り付けただけ。でもまぶしいほど日光を反射してギラギラと輝いていますよ。いいなあこの手作り感。
財産を佐和山遊園につぎこむ
泉さんは実は不動産や飲食店で大儲けした富豪。その財産を道楽の佐和山遊園建築につぎ込んでいるんですよ。ボロボロに朽ちているとは言っても、これだけの建築物を数十年かけて、ノミとトンカチをふるって作っているのがすごい。
私……ひょっとして……?
山を登っていくとドーンと佐和山城。本物の佐和山城は別のところに(石垣のみ)あるんですけどね。大学生の一行は城の屋根に上ったり銅像にまたがって写真を撮ったりとやりたい放題です。若いっていいなあと思ったところでハタと気づきました。私……ひょっとして……不法侵入……してる?
泉さん、いつまでもお元気で
反対側の入口に「自由にお入りください」という看板がありました。良かったぁ~。お城の中からチェーンソウの音が聞こえてきました。泉さんまだお城作ってるのね。まだまだお元気なようでホッとしましたよ。
追記:彦根城
一応、彦根城も見ておくかとついでに行ってみました。そしたら天守閣に上るのに大行列。城内激混み。天守閣まで1時間待ちでした。有名スポットは正直疲れますね。(2006年05月03日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
佐和山遊園(さわやまゆうえん)
現在閉鎖している施設です。立入禁止となっていますのでご注意ください。大変残念です。楽しい想い出をありがとうございました。(2015年閉鎖)住所 :
滋賀県彦根市古沢町
関連URL:佐和山遊園 – Wikipedia