琵琶湖にゾウが棲んでいた!? 湖の歴史と文化「琵琶湖博物館」【滋賀】

琵琶湖博物館
滋賀県草津市の琵琶湖博物館は湖をテーマにしたミュージアム。湖の淡水魚や歴史、琵琶湖と人間との関わりについて学ぶことができます。なんと昔は琵琶湖にもゾウが棲んでいたんですよ。

残念リニューアル中!一部展示を見られず。

琵琶湖博物館
実は琵琶湖博物館は、2015年の09月01日からリニューアル工事をしているのです。再オープンは2016年07月14日。というわけで大水槽とトンネルの水族館のエリアと昭和39年の冨江家の展示が見られませんでした。実は「昭和39年の冨江家」は知る人ぞ知るオモシロ珍スポットなのですよ。残念無念。

琵琶湖の長い歴史をジオラマや標本で学ぶ

琵琶湖博物館
ということで今回は真面目に琵琶湖のおいたちから見学しましょう。ここは2FのA展示室。2億5千万年前からの琵琶湖の環境の変化をジオラマや、化石・岩石の標本で分かりやすく説明しています。それに加えて係のお姉さんが詳しく説明してくださいましたよ。

なんと琵琶湖にゾウが棲んでいた

琵琶湖博物館
その昔琵琶湖は滋賀県にはなく三重県の上野盆地にあったそうです。琵琶湖は400万年かけてゆっくりと北に移動してきたのです。そして250万年~180万年前にはなんとゾウの祖先も棲んでいたんですよ。

5種類のゾウの化石が琵琶湖で発掘された

琵琶湖博物館
琵琶湖にゾウが棲んでいたなんて今では信じられない光景ですね。琵琶湖の周りからはこれまでミエゾウ、アケボノゾウ、シガゾウ、トウヨウゾウ、ナウマンゾウ──と5種類のゾウの化石が発見されています。琵琶湖の周辺だけでこんなにたくさんゾウがいたとはびっくり。写真はアケボノゾウの展示です。

重厚なダークブラウンの展示室

琵琶湖博物館
見上げるような大きさのコウガゾウの骨格復元模型の奥には、こんなクラシカルなエリアが。ダークブラウンの標本棚やディスプレイボックスが重厚な雰囲気になっています。素敵ー。

江戸時代の人もびっくり

琵琶湖博物館
江戸時代には近江でトウヨウゾウの化石が発見されました。でも当時の人はゾウなんか見たことがありませんから、それを龍骨(りゅうこつ)だと信じこみました。だからこの絵にはゾウの化石なのに、ドラゴンのような角が生えています。昔の人も驚いたろうなあ。

研究者気分にひたれる展示室

琵琶湖博物館
ここは研究者の気分にひたれる展示室。顕微鏡に骨格標本など、いかにも理系なデスクが並んでいます。学芸員、研究員の皆さんはこんな感じの研究室で日々琵琶湖を研究していらっしゃるのかしら。

壁には身近な動物の骨格標本

琵琶湖博物館
犬やネコ、ニワトリなど身近な動物の骨格標本が棚に並んでいます。こういうの大好き! 子供の頃からこんな雰囲気が好きすぎて私の部屋にも骨格標本をたくさん飾っていますよ。この展示を見たちびっ子たちはきっとワクワクするでしょうね。

おもちゃの骨格標本を塗装して驚異の部屋(ヴンダーカンマー)を目指す
驚異の部屋に欠かせないアイテムは骨格標本。でもご家族に「本物の骨なんて気味が悪い」と良い顔をされないことも。そこでおもちゃの骨格標本を飾ってみてはいかがでしょうか。

琵琶湖に沈んだ謎の都市

琵琶湖博物館
個人的に興味津々だったのは琵琶湖湖底遺跡の調査。琵琶湖の底には100ヶ所以上もの遺跡があるのです。最近発掘調査が行われ、丸木舟や土器などが発見されています。どうも地震で村が沈んだみたいですが、まだ全容解明には至っていません。謎の都市・アトランティスが琵琶湖にも!?──なんてね。

ディスカバリールームは子供に大人気

琵琶湖博物館
1Fのディスカバリールームでは五感を使って楽しく体験学習できるエリア。巨大なザリガニの手を操作して、魚を捕まえる展示。子供達がやりたがって行列していました。

リニューアル後にもう一度来たい

琵琶湖博物館
昔の台所を再現した一画、水槽に頭を入れて水の中の生物を探す展示など、大人の私も興味深く見られるエリアでした。ああ、でも、珍スポットとして名高いエリアをご紹介できなくてつくづく残念です。ぜひリニューアル後に再訪してみたい博物館でした。(2016年01月10日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

琵琶湖博物館(びわこはくぶつかん)

住所 :滋賀県草津市下物町1091番地
電話 :077-568-4811
休業日:月曜日・年末・年始 ※公式サイト参照
入館料:大人500円
時間 :09:30~17:00 (最終16:30)
駐車場:有料(550円)
関連URL:琵琶湖博物館へようこそ!

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