万葉の人々が愛し憧れた紀伊国の地をたずねる「万葉館」【和歌山】

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万葉館
万葉集と言えば普通は奈良を連想しますね。でも万葉集4516首の中には和歌山を旅した歌が107首もあるんです。万葉の人々が愛し憧れた風光明媚な地、和歌山万葉館を訪ねました。

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和歌浦の景勝に建設された片男波公園

万葉館
海風が心地よい、和歌浦の景勝に建設された片男波(かたおなみ)公園。広々としてますね。こんな豊かな自然の中でのんびりと古代万葉の人々を想像するのもまた一興。

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内装はおしゃれな美術館のよう

万葉館
万葉集や万葉歌人について実物展示やパネル、ギャラリーで学ぶことができます。内装はおしゃれな美術館といった雰囲気。珍スポットというにはキレイ過ぎるかも。

下級武官のマネキンはちょっとホラー

万葉館
いや、でもありましたよ。珍スポット必須アイテムのマネキンが。下から照明をあてていてちょっぴりホラーテイスト。この人は下級武官。和歌山の雄大な自然を前に一首詠もうとしているのかな。

悲劇の王子・有間皇子のスライドショー

万葉館
ビデオシアターでは万葉歌人・山部赤人(やまべのあかひと)と悲劇の皇子・有間皇子(ありまのみこ)に関するスライドショーを上映。里中満智子氏の『天上の虹』のイラストが使われています。美少年・有間皇子萌え。

磐代の 浜松が枝を 引き結び ま幸くあらば また帰り見む

(磐代の浜松の枝を引き結び合わせて安全を祈る もし無事ならばまたこの松を見よう)

家にあれば 笥に盛る飯を 草枕 旅にしあれば 椎の葉に盛る

(家にいたのならば食器に盛るご飯、でも今は草を枕にする旅の途中なので椎の葉に盛っている)

貴族の食事

万葉館
これは天平時代の人々の食事のコーナ。こちらは貴族・長屋王の食事です。貴族の食事にはアワビ、車エビ、タケノコ、鹿の干し肉、鮎の酢漬けなど超豪華。

庶民の食事

万葉館
対する庶民の食事はヒエ・アワの雑穀ご飯に青菜汁、塩のみ。現代の私たちは食べようと思えば、天平貴族のご飯も楽しめるのだから恵まれてます。

いまだ発見されていない万葉集原本

万葉館
実は万葉集の原本はまだ発見されていません。現存するものは全て後の写本だけ。最も古いものは平安時代の写本『桂本万葉集』です。ただしこれは4巻のみで、全巻そろったものは鎌倉時代の『西本願寺万葉集』が最古と言われています。

写本自体も切り取られた形で発見

万葉館
完全な写本自体も少ないのは、習字の手本や床の間の飾りとして切り取っため、一首とか数首のみが記された形で発見されるからです。あらら、もったいない。

万葉の小路を散歩

万葉館
万葉の時代には4人の天皇が紀伊国を訪れています。公園内の万葉の小路(こみち)は、5つの歌碑が置かれていて、和歌の浦を眺めながら古代の貴族気分にひたれる散歩道です。

名草山を詠んだ歌

万葉館
遠くに見えるは名草山。

名草山 言にしありけり わが恋の 千重の一重も 慰めなくに

(名草山はことばに過ぎなかったなあ。私の恋する苦しさを千の一つも慰めてはくれないのに 揮亳者:稗田一穂)

(´・ω・`)ショボーン。でも、『万葉集』の恋歌ではこんな歌も好きだな。

情熱的でロマンティックな万葉歌人

万葉館

恋は今は あらじと我は 思へるを いづくの恋ぞ つかみかかれる

(今となっては 恋とは無縁だと思っていたのに……いったい、どこのどいつの恋心 つかみかかってきやがるのは! 揮亳者:上野誠)

情熱的でロマンティックな万葉人。古典の教科書をひっぱりだしてまた鑑賞してはいかが?(2006年10月07日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

万葉館(まんようかん)

住所 :和歌山県和歌山市和歌浦南3-1700
電話 :073-446-5553
時間 :09:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:年末年始(12月29日~1月3日)・設備の点検日
入館料:無料
関連URL:万葉館のご案内