和歌山県白浜町に貴重な貝をたくさん収集しているお寺があると聞いて本覚寺を訪ねました。地元の方には貝寺と呼ばれて親しまれています。歴代の藩主も訪れている由緒あるお寺です。
漁民が寄進した珍奇珍種の貝
本覚寺(ほんかくじ)・貝寺は200年ほど前の江戸時代から、地元の漁民が寄進した珍奇珍種の貝をコレクションしています。本覚寺は徳川御三家の紀州藩主に珍しい貝を献上していたため、歴代の藩主が何度もご来遊しているんだそうですよ。
1000種類、約3万点の貝
ガラスの展示ケースに並べられた貝の数々。丁寧にラベリングがしてあって、大切に保管されているのが分かります。学術的にも貴重な品々だそうで。1000種類、約3万点の貝がずらーり。昔の漁師さんがひとつひとつ拾ったものです。
お寺の名前がついた「ホンカクジヒガイ」
寺の宝となっているのがホンカクジヒガイ。昭和4年(1929)に京都帝大理学部の故・黒田徳米博士(元日本貝類学会会長)によって発見され、寺の名前にちなんで名付けられました。8センチぐらいで、つるつるした乳白色の貝です。その昔寄進されて保管されていた貝の中から見つかりました。
極めてまっとうな観光地
学術的に非常に貴重なコレクションながら、非常に真面目な博物館で珍スポットではなかったです。極めてまっとうな観光地なので、普通に温泉旅行に来た方にオススメです。(2006年10月08日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
本覚寺(ほんかくじ)・貝寺(かいでら)
住所 :和歌山県西牟婁郡白浜町瀬戸620
電話 :0739-42-3771
時間 :朝〜夕方
休館日:年中無休
入館料:志納
駐車場:無料(8台)