茨城県水戸市には市内のどこからでも見ることができる奇妙な形のタワーがあります。昔一世を風靡したスネークキューブに似ていませんか? 水戸芸術館タワーに上ってみました。
かなりの強風だけど大丈夫?
高さ100m。下の方にいる私と比べると巨大さがわかりますね。水戸芸術館タワーにはエレベータで上に上ることができます。ただし悪天候の場合は閉館されるとのこと。かなり風が強いんですが、大丈夫でしょうか。少しひるみつつ入館しました。
コンサートホール・演劇用ステージ・ギャラリーなど
タワーの周りは芝生がはってある憩いの空間になっています。この水戸芸術館は1990年03月22日に開館しました。オペラやコンサートのホール、演劇用のステージ、ギャラリーなどがあるごくまっとうな施設です。
水戸市制100周年記念で100メートルに
水戸芸術館タワーの高さは水戸市制100周年(1989)を記念して、ちょうど100メートル。56メートルの展望室までエレベータで上に上ることができます。愛称はアートタワー。
ブランクーシの「無限柱」がヒント
このタワー、とても不思議な形をしてますよね。チタンパネル製の正3角形の板を57枚、らせん状に組み合わせています。設計自体は建築家・磯崎新氏によるものですが、ルーマニア出身の著名な彫刻家・コンスタンティン・ブランクーシ氏(1876~1957)の作品「無限柱」にヒントを得たそうです。
水戸の繁栄を願うDNA構造を表現
水戸市の繁栄を願い、DNAの二重螺旋も表現しているそうです。細かいことを言うと、テトラヒドロン(正四面体)の積み重ねなので三十螺旋構造ですが。
私的にはスネークキューブかと
でも、私のようなドシロウトには昔なつかしいスネークキューブっぽいなと。エレベータから下りると意外に狭い。風で少し揺れているかも。鉄骨がそのままのごついイメージです。所々あいた穴から水戸市を眺めることができますよ。
あやうく赤白になるところだった
ウィキペディアにはこうあります。
当時運輸省航空局から、高層建物は飛行機衝突防止のために目立つよう赤白に塗り分けるか点滅灯をつけるよう指導され、芸術館スタッフや設計者らは『措置をとらなくても十分目立つ』と膨大な資料を作って説得する羽目になった
紅白のスネークキューブ……珍スポット的には面白いけど、いくらなんでも水戸市民大反対ですよ。エントランスにはタワーのペーパークラフトを作ることができるリーフレットも置いてありますので、お土産にどうぞ☆(2007年02月11日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
水戸芸術館タワー(みとげいじゅつかんたわー)
住所 :茨城県水戸市五軒町1-6-8
電話 :029-227-8111(代表)
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)
時間 :09:30~18:00(火曜~金曜)09:30~19:00(土・日・祝日)
入場料:大人200円
駐車場:有料
関連URL:水戸芸術館