(閉鎖)都市伝説か珍スポットか「R宮城」(読者レポート)【茨城】

R宮城
茨城県のR宮城。かつて有名な珍スポットでしたが、奇妙な噂がささやかれているため実際に足を運んでこの目で確かめることにしました。噂の真相は? 読者からの写真レポートをどうぞ。

現在閉鎖している施設です。ご注意ください。大変残念です。楽しい想い出をありがとうございました。

廃墟マニアの人気物件

R宮城はMさんという男性が自分の家を改造して作り上げた珍スポット。壁にはMさんによってカメに乗った浦島太郎が描かれ、中華風の塔が建てられました。そのヘタウマテイストはまさにパラダイス。

しかし、Mさんが2001年に亡くなったことでR宮城は廃墟化し、廃墟マニアの間で人気の物件となっています。ネット上にR宮城のレポートがたくさんありますので写真を見たい方は検索してみてください。

あくまで噂ですが……

廃墟は当ブログでは専門外なのですが、私が興味を引かれたのはネットで奇妙な噂を目にしたからです。ネタ元は玉石混合の某掲示板ですので無責任な噂話かもしれませんが、該当の書き込みを引用しておきます。

あと茨城のR宮城事件な。自分の家を奇怪なR宮城チックに改装したジジイ。不気味な乙姫の絵や看板を家の内外に付けまくって、オモシロ爺さんとして テレビや雑誌にも取り上げられて、特ホウ王国とか探偵ナイトスクープでも取材していたが、ある日を境に一切テレビで報道しなくなった。理由は乙姫の絵が描かれてある壁を剥がすとババアの死体が出て来たから。婆さんを殺して死体を隠す為に自分の家を改造。臭気を消して外界から隔離する部屋を作るために家を奇怪にしてカモフラージュしてたんだと。

(via 「怖い話・不思議な話を集めてきた」※文中の建物名称はR宮城と変更してあります)

真っ暗闇の中を探すが見つからず

真偽を自分で確かめてみようと、詳細な地図を入手して現場近くに行ってみたのですが、ケネディー電気で長く過ごしすぎてしまい、着いたときには午後6時。辺りは真っ暗。住民の方に聞き込み調査をしてみる予定でしたが、現地は別荘地で明かりもほとんどなく人も全然歩いていません。クルマでぐるぐると回ってみましたがそれらしき建物もありません。

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コンビニ店長さんの証言

仕方なくR宮城の一番近くにあるコンビニで訪ねてみると、40代の男性店長さんが近くにお住まいの方でR宮城のことをご存じでした。店長さんのお話によると

20年~10年ほど前にはしょっちゅうテレビなどマスコミが来ていた。昔見に行ったこともあるが、今は廃墟になってしまったので数年前に親戚の方が取り壊してしまったという噂を聞いた。今はもうないんじゃないか。事件のことは聞いたことがない

とのこと。アルバイトの高校生の女の子はR宮城自体知らないようでした。

残念、調査失敗

店長さんにR宮城の場所を地図で確認していただいた後、再び1時間ほど見て回ったのですが見つかりませんでした。結局今も廃墟化したR宮城があるのか、取り壊されているのか、事件はあったのか、単なる都市伝説なのか……など全く分からないままです。本当に面目ない。今回の調査は完全に失敗でした。(2007年02月10日訪問)【麻理】

追記:2007年04月13日

読者のモアイ像さんが、この記事を読んで現地を訪れてくださいました! 以下はモアイ像さんからのレポートです。
R宮城
私、今日茨城まで日本珍スポット100景で紹介されていたR宮城ハウスを見に行ってまいりました。場所が別荘地の中で道のほとんどが私道で地図に表示されてなく、探すのに苦労しました。

インターネットで調べると取り壊されているという情報もあり、存在するかどうかは半信半疑でしたが「まだ存在していました」。建物の痛みが激しく、いつまで存在するかどうかはわかりませんが、今のところは健在です。

場所については別荘地の中でとにかくいろいろな道が入り組んでいて説明することができません。行く前にアタリをつけていたので、すぐ近くまで行くのはすんなりいったのですが、確実に到達するまでに結構時間がかかりました。5人の方に聞きましたが、誰も道順としてきちんとおしえてくれる人はいませんでした(笑)。

最後に聞いた人が親切にも車に乗せてくれて連れて行ってくれました。歩いていけるほどの距離だったのですが、連れて行ってくれなければわからなかったかもしれません。

大げさかもしれませんが、昨日行ったR宮城がある別荘地一帯は場所がはっきりわからないだけでなく、道路が狭く直線でないので方向もわからなくなるといったところでした。さまよう様はまるで「川口探検隊」のようでしたよ。ところどころで(この先で車はUターンできるだろうか?)とか思いましたね。Uターンできないと車幅ぎりぎりの道をバックで戻らなくちゃならないですからね。

また、道が狭く車が通れるだろうかというようなところでは車を降りて、まず足で歩いて先が大丈夫かどうかチェックですよ。(笑)こういうところが結構あったので、探すのに時間がかかりました。でも、探すのに苦労した反面、着いた時は感激でした。

R宮城
さて、肝心のR宮城ですが、初めて見た時は(やっと着いた)ということと、実物が存在していたということで感動しました。場所を聞いた人の中に「ああ、あそこはもう取り壊して更地になっているよ」と言う人がいたのです。正直、着くまではその言葉が頭に残りあきらめていました。でも本当にあったんですね。

実物はかなり朽廃していました。入口は中に入れないようブロックで閉鎖されていましたが、中に入るのは危険です。今でも造ったMさんの表札がかかったままになっていますが、その表札だけは朽ちていないような感じでした。造りは全体に雑で、Mさんが大工のレベルの技術をまったくもっていないということを感じました。

建物の外側にパネルが貼ってあるのですが、適当に貼ったと言う感じです。屋根も同様に浪板のトタンの上から平板のトタンを張り付けたりしています。こんな造り方本職の人は絶対にやらないな。(笑)参考までに今日見てきた様子を添付します。

R宮城
ディズニーのミッキーマウスや「パラダイス」と書かれた看板、壁に描かれた「迎賓館」という文字などがこの世とは違う何か不思議なものを感じさせてくれます。塔に描かれた浦島太郎の絵なんて童話の挿絵みたいで、(いったいここはどこなんだろう?)と思わずにいられません。Mさんが生きていたら、会って話を聞いてみたかったですね。

麻理さんが興味を引かれた建物に関する噂ですが、私には作り話のように思えました。行く前から不思議に思っていたのは、死体を壁に塗り込めるとしたら、石やコンクリートでできた建物でなければむずかしいだろう、しかも壁の厚さは相当なものになるはずだから普通の大きさの建物では無理がありすぎるのではということでした。

実際建物を見て、この建物じゃ塗り込められるような壁はどこにもないんじゃないか?と思いました。元の建物は木造で壁に人を入れられるほどの厚みがあるところはちょっと考えられないし、後から造ったと思われる塔屋はそんなに大きくないので人を壁に埋めたら部屋がなくなっちゃうぞ、と思いました。(笑)

R宮城
実際、道を聞いた5人は全員R宮城という名前の建物があること、造ったおじいさんは亡くなった、ということを知っていました。しかし、壁に奥さんが塗り込められていたというオカルトチックな話は誰も知っていないようでした。だから、みんななにか隠すこともなく開けっぴろげに行き方をおしえてくれました。

と言うことで私は2チャンネルに出ている話は作り話であろうと思っています。そう思うとR宮城を造って亡くなったMさん、ちょっとかわいそうだなと思いました。いつか誤解が解かれれば良いのですが。

今日はこの他に予科練記念館・雄翔館牛久大仏を見に行ってきました。雄翔館は戦争でどんなことが起きたのかということに興味があるので行きたかったんですよね。ちょうど良かったです。「撃」カレーも買いましたよ。缶入りのパンは私は海上自衛隊のあずき入りを買いました。ついでにドリンクも(笑)。

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牛久大仏に行った時は平日の拝観時間の午後4時30分をほんの少し過ぎてしまい中に入れませんでした。でもあの巨大さは実感しましたよ。それで満足。今日は一日がかりの珍スポ巡りでしたが、充実した一日でした。麻理さんはすごいなあ、ものすごいペースで珍スポット回ってますね。実感しました。(笑)これからも面白い記事楽しみにしています。

管理人・麻理から

建物はまだ取り壊されず現存しているんですね。また現地の方に様子を聞いてみても、噂のような事実があったとは思えないとのこと。全く根拠のないデマのようです。今回のことも含めて、実際に調査し裏を取る大切さを改めて感じました。みなさんも、気になることがありましたらぜひ行動を起こしてみましょう!(もちろん危険なことは絶対ダメですよ) モアイ像さん、本当にありがとうございました!

参考文献

地図&情報

R宮城(Rぐうじょう)

現在閉鎖している施設です。ご注意ください。大変残念です。楽しい想い出をありがとうございました。

住所 :茨城県鉾田市(以下略)

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