ふにゃりとした不思議な形をした家。ムーミンが住んでいる家そのものではありませんか。埼玉県のトーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園は、豊かな自然に囲まれた癒やしの森。大人ものんびりできます。
子供たちが自然と触れ合えるよう1997年に開園
あけぼの子どもの森公園は「平成記念子供のもり公園」として国から指定を受けて、1997年に開園しました。子供が自然に触れ合いながら成長することを願って飯能市が建設した公園です。
トーベ・ヤンソンのムーミン谷をモチーフにした公園
フィンランドの作家・トーベ・ヤンソンの資料館・森の家が園内にあるように、ここはムーミンの世界をモチーフにした建築物が点在しています。鬱蒼とした緑に囲まれた風景はまさにムーミン谷! ムーミン屋敷、ムーミンの家と呼ばれる建物は今にもムーミンが飛び出してきそうです。
意外に広々しているムーミンの家
小さな家かと思いきや、中に入ると意外と広々。というのも天井が高くとってあって、ほとんど壁がないからなんです。中空に渡された廊下や暖炉もすべて曲線でできていて柔らかい印象を醸しています。
ぬくもりのあるデザインのキッチン
キッチンは収納もたくさんあって使いやすそう。木とレンガでぬくもりがあるデザインです。シンク前に窓があるので、ムーミンママもムーミンの様子を見ながら洗い物ができますね。
こんな家で暮らしたい!
一階は暖炉を中心とした憩いの広間。二階へはぐるりと巡っている階段や渡り廊下で移動できます。広々とした屋根裏部屋や地下室があるので、小さく見えても居住空間はかなり大きい。こんな家で暮らせたらなあ〜。でもムーミンママは毎日の掃除が大変かしら。
ダンスパーティーもできそうな地下室
外観からは想像できませんが、地下はこんなに広いんですよ。ここならちょっとしたダンスパーティーもできそう。ベンチや棚もしつらえてあるので実用的でもあります。
自然は曲線でできている
以前フンデルトヴァッサーの建築を見ましたが、彼の建築にはほとんど直線が使われていませんでした。まっすぐに伸びる木を除けば、自然界には直線があまりないからなんですね。ムーミンの家でホッとできるのは、きっと曲線中心の自然な風景だからなんでしょう。


小さな窓と小さなベンチの小部屋
ムーミンの家で一番好きな場所はこちら。教会の告解室のような小部屋。小窓にベンチがあるだけの空間です。こんなところで温かいコーヒー片手に読書ができたらいいなあ。時を忘れてしまいそう。
ムーミンパパの橋?
ムーミン谷にあるというムーミンパパが作った橋というのはこれかしら? 園内には小川が流れていて、常に川のせせらぎが聞こえます。この橋とトンネルも曲線で作られたイモムシのような形。無骨なリベット打ちですが、自然と調和した美しい橋ですね。
公園管理事務所とトイレも曲線イメージ
管理事務所とトイレは樹齢百年以上のひのきの丸太が屋根を支えている木造建築。小さなコンサートや演劇の公演も行われます。一階は池に水が流れ落ちていて、まるで洞窟のような作り。うろこ屋根の曲線が実に見事。
資料館でトーベ・ヤンソンやムーミンの資料が見られる
飯能産のひのき丸太を立てにつなげて波のような外壁にしてある資料館。一階はトーベ・ヤンソンやムーミンに関する資料展示室、二階は図書コーナーで読書を楽しめます。
スナフキンが釣りをしてそうな水浴び小屋
小川が流れる水浴び小屋はスナフキンが釣り糸を垂れていそうですね。本場フィンランドには『ムーミンワールド』というテーマパークがあるのですが、日本にもこんな素敵空間があるんですね。入場無料なのも嬉しいです。飯能市に住む人がひたすら羨ましい! (2016年07月16日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園
住所 :埼玉県飯能市大字阿須893-1
電話 :042-972-7711
休業日:月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌平日)、年末年始(12月28日~1月4日)
時間 :09:00~17:00
入場料:無料
駐車場:無料
関連URL:トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園|飯能市-Hanno city-