あなたがこれまで経験したことのない、世にも珍しい不思議体験ができるイベントです。心が震えるような90分間の旅ダイアローグ・イン・ザ・ダークの世界へ行ってみませんか?
全世界で100万人が体験したワークショップ
1989年、ドイツで生まれまたダイアローグ・イン・ザ・ダーク。まっくらな世界を体験するワークショップです。暗闇を歩くことで、聴覚、触覚、嗅覚、味覚など、視覚以外の感覚をフルに働かせるのです。全世界19カ国、なんと100万人が体験しているんですよ。
人工的に創りあげられた、一筋の灯りもない空間
暗闇。そういうと「昔は電気もなくて真っ暗だった」という年配の方もいらっしゃるでしょう。しかし月明かりや星明かりがあったはずです。人工的に創りあげられた、一筋の灯りもない空間……本当のまっくら闇を体験した方はほとんどいないのではないでしょうか。暗いというよりは「黒い」感じです。
8名のグループで闇の中を行動
私たちは1ユニット、8名ほどのグループで行動します。導くのはアテンドと言われる視覚障害者です。私たちも一般の視覚障害者と同じ白杖(はくじょう)を使って歩きます。この白い杖がどれだけ頼りになるか後に思い知ることになります。
目を開いているのか、閉じているのかも分からない暗さ
目を開いているのか、閉じているのかも分かりません。怖いです。ほんの数センチの段差が怖くて仕方ありません。膝をガクガクさせながら、白杖で地面をコツコツ叩きながら、手を空間にフラフラ漂わせながら進みます。意外にも音で方向が分かることに気づきました。眠っていた感覚がフル回転します。
参加者全員で助け合いながら進む
参加者は声を出しながら助け合います。「あ、ここに石が」「右手に木がありますよ」「今、私しゃがみますからね」「ぶつかっちゃった。ごめんなさい!」「え、分かんない、分かんない、どこ?」「みなさん、橋を渡り終えましたか?」見ず知らずの参加者が近くに感じます。お互いの手助けがなくては全く進めません。
闇の中でいろんなことに気づく
小鳥がさえずる声、川の水音、葉っぱを踏む音、水の冷たさ、水の美味しさ、風のそよぎ、野菜の手触り、人の歌声。しばらくすると怖さが消え、一つ一つの感覚が開いていくのが分かります。いろんなことに気づき始めます。落ち葉を踏みしめて歩くと「ああ、そういえばこんな道を歩いたことがある」と思い出が蘇ります。
アテンドのSちゃんは闇の中をすいすい歩く
アテンドのSちゃんは私たちの先頭に立って、すいすい歩いています。最初のうちはお母さんにしがみつく子供のような私たちですが、そのうちSちゃんの手を離れて、周りの様子を楽しむ余裕が出てきます。
記憶や情景が鮮やかによみがえる
子供の頃に体験したことが鮮やかによみがえり、ほんの一時ですが目の前にカラフルな情景が広がったような気もしました。私の周りにはなんと広い世界が広がっていたのか。でも全く私にはこれまで見えていなかった。というか子供の時には見えていたのにすっかり忘れてしまっていたのです。
大切なものは目には見えないんだよ
「心で見なくちゃよく見えない。大切なことは目には見えないんだよ」。サン・テグジュペリの『星の王子様』の一文です。目に見えるものはもちろん大切。でも目に見えない大切なものもあるということを教えてくれました。できればあなたの大切な人と一緒に行ってほしいワークショップです。(2006年08月26日訪問)【麻理】
追記:Dialog in the Dark 2007 Tokyo
日本で初めてDIDのテレビCM第一弾がTBSの全面的な協力により完成したました。イメージが湧きますよ。ご覧くださいね。(2007年10月19日)
参考文献
地図&情報
Dialog in the Dark Tokyo (ダイアログ・イン・ザ・ダーク 東京)
住所 :東京都渋谷区神宮前2-8-2 B1F(※2006年の開催場所です)
電話 :03-3479-9683
入場料:5000円(※2006年当時)
関連URL:ダイアログ・イン・ザ・ダーク