東京・上野の国立科学博物館。2004年11月にグランドオープン。学生時代に通った旧みどり館と本館の展示物が新館に移動。以前よりもずっと素晴らしい展示になっていますよ。
遠藤秀紀教授からメールが!
先日ブログ「真があって運の尽き」で『パンダの死体はよみがえる』をご紹介したところ、著者である、遠藤秀紀教授からメールを頂いてしまいました。もうモニタの前で赤くなるやら青くなるやら。とても興味深い本なので読者のみなさんにご紹介できたらと記事を書いたのですが、まさか遠藤先生から直接コメントをいただけるとは。
上野・国立科学博物館を見学
しかもタイムリーなことに、上京の際に遠藤教授が以前勤務されていた、東京・上野の国立科学博物館へ行って来たばかりだったのですよ。喜びもさらに倍。
私が行ったのは日曜日だったこともありますが、科博では今『恐竜博』をやってまして、日本初公開となるティラノサウルス・SUE(スー)の全身複製骨格展示が大人気。押すな押すなの盛況ぶりです。今回はこちらはパスして新館のみ見ました。
グランドオープンした新・科博
リニューアルされた後の新・科博。同じ標本や剥製なのに、新館ではよりいっそう生き生きしているんですよ。剥製なのに「生き生き」は変かな。でも本当にそう見えました。
輝く標本・剥製・展示物
私の記憶にある旧みどり館はひっそりとしていて、それはそれで趣があったのですが、標本や剥製が少し寂しげでした。でも新館の展示物はスポットライトを浴びて、たくさんの子供たちに見つめられて輝いていたんですよ。小学生ぐらいの男の子が「あ、これ学校でやったよ!」とお父さんに話しかけているのを見て、思わずにっこりしてしまいました。そう、やっ造り知的好奇心を刺激する博物館はいいものです。
日本の博物館だってやるじゃない!
凛々しく大地を踏みしめる剥製たち、暗闇に浮かび上がる標本、キラキラ輝く模型……心がざわざわしてくるような展示です。以前アメリカにいたとき、何度もアメリカ自然史博物館へ行きました。世界屈指の自然史博物館を見て興奮する一方、「どうして日本の博物館は寂しいんだろう」と悲しい気持ちになったものです。でも今回、新館の展示を見て「日本だってこんな博物館を作れるんだ」と誇らしい気持ちになりました。
未来へ向かう博物館
遠藤先生はメールで「日本の展示場はやっと『小さめの先進国』の仲間入りをしたかな、ということです」とおっしゃっていました。でも先生のように日本の現状と闘い、知への探求心を持つ研究者が増えてゆくなら少しずつ変わっていくはずです。展示に目を輝かせていた子供たちを見て胸が熱くなりましたよ。(2005年04月24日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
国立科学博物館(こくりつかがくはくぶつかん)
住所 :東京都台東区上野公園7-20
電話 :03-5777-8600
入館料:大人620円
休館日:月曜日(日・月曜日が祝日の場合は火曜日)
年末年始(12月28日~1月1日)
時間 :09:00 ~17:00(入館16:30 まで)
金曜のみ9:00 ~20:00(入館19:30 まで)
関連URL:国立科学博物館 National Museum of Nature and Science,Tokyo