江戸時代の旅人になりきって食べ歩きを楽しむ「妻籠宿」【長野】

妻籠宿
長野県南木曽町の妻籠宿は室町時代から続く古い宿場。ここは江戸時代の宿場をまるごと保存した地区です。まるで時間旅行をしているかのよう! 集落の保存としては全国初です。

現在でも民宿に泊まることができる妻籠宿

妻籠宿
妻籠宿(つまごじゅく)の保存地区は東西約3.8Km、南北約5.5Kmで、地区内に233棟の伝統的建造があります。妻籠宿は中山道42番目の宿場。現在でも民宿があり、江戸の情緒を感じさせる昔ながらの民家に宿泊することができるんですよ。

外国人観光客もたくさん訪れる有名観光地

妻籠宿
ここは以前、柿其渓谷を訪れた時に立ち寄ったのですが、当時は「ごく普通の人気観光地で珍スポットではないな」と思い記事にはしませんでした。

でも意外にこのブログは海外のアクセスもありますし、妻籠宿にはたくさんの外国人観光客が訪れていましたので当時を思い出しながら書くことにしました。

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世に秘境と言われる場所は数あれど、公式に「秘境」と謳(うた)っている場所はそうありません。長野県・柿其渓谷はエメラルドグリーンに輝く滝を楽しめる超穴場の景勝地です。

クルマを気にせずのんびり散策

妻籠宿
道の脇の側溝には清らかな山水が流れ、美しく剪定された庭木が昔ながらの建物を引き立てています。宿場内は朝10時から午後4時までクルマの侵入が禁止されていますので、のんびりと散策を楽しむことができますよ。空気が美味しい!

昔は山姥も出た険しい中山道(木曽街道)

妻籠宿
京と江戸を、美濃国と信濃国を経て結ぶ中山道(なかせんどう)は、古くから木曽路を通ることから木曽街道とも呼ばれていました。人馬の通行はほとんどなくとても険しい道であったそうです。田宮仲宣が著した『橘庵漫筆』(1801年)によればなんと山姥に遭遇したとの記述もあります。ヤマンバて……。

江戸時代の旅人になりきって歩く

妻籠宿
そんな恐ろしげな山を抜けて妻籠宿の灯りを見た旅人は、随分ホッとしたでしょうね。室町時代から続く古い町並みは道路が舗装され、建物の修復はされているものの、当時の旅人になったかのような気持ちになります。気分はタイムトラベラー。

幕府の高札場を復元

妻籠宿
これは江戸時代の高札場を復元したものです。高札場というのは、幕府が庶民に法律や禁止事項などを示したもので、現在でいうところの官報サイトみたいなものでしょうか。でもすごく高いところにあって超上から目線で偉そう。当時のお上も現在のお上もあまり変わりませんね。

レトロな町並みにもポケモン?

妻籠宿
ここを訪れた当時はまだなかったのですが、公式サイトのトップページにポケモンGO!の注意事項が追記されていました。妻籠宿にもたくさんポケモンが現れているとのこと。

えー! こんなに美しい景色なのに小さなモニタ画面見て歩いてるの? もったいないなあ、それに歩きながらは危ないよ。ポケモンGO!ブームも落ち着いたから今は安心して観光できそう。

お土産屋さんを見ながら食べ歩きも

妻籠宿
宿場内にはたくさんの御食事処があります。お蕎麦屋さんや甘味処、居酒屋など──。建物は100年以上の歴史がある古民家が多いので、鄙びた雰囲気で落ち着けます。あちこち食べ歩くのも楽しかったですね。おみやげ屋さんを覗きながらぶらぶら歩きしました。

地元の方による保護活動

妻籠宿
妻籠宿の素晴らしいところは博物館的に保存するのではなく、住民が今も住み、生活しながら保存活動を続けていること。地元の方々の努力によってこの古い町並みが支えられてるんですよね。観光客が住宅のすぐそばを通ったりするのでいろいろご苦労があると思います。頭が下がる思いです。

末永くこの風景が見られますように

妻籠宿
明治時代に一度衰退したものの、昭和時代の経済成長時の保存運動によって復活した妻籠宿。妻籠の人たちは町並み保存のために、土地や家を「売らない・貸さない・壊さない」の3原則を護ってきました。この先も末永く妻籠宿が続いていくよう祈っています。(2014年09月14日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

妻籠宿(つまごじゅく)

住所 :長野県木曽郡南木曽町吾妻2159-2(妻籠観光協会 観光案内所)
電話 :0264-57-3123(妻籠観光協会 観光案内所)
時間 :08:30~17:00(妻籠観光協会 観光案内所)
入場料:無料
駐車場:有料

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