たくさんの男根・女陰系奉納品が祀られている神社「男石神社(男石大明神)」【長野】

男石神社(男石大明神)
奉納されたたくさんの男根型の石や木。ここは長野県上田市の男石神社(男石大明神)です。自然に囲まれた境内にあるのどなか神社に足を運びました。苔むした石や静かな林に心が浄化されるような佇まいでしたよ。

男石神社と瀧宮神社へ

男石神社(男石大明神)
長野県上田市にやってきました。ここに男根・女陰系の神社があるときいて足を伸ばしました。目的の男石神社瀧宮神社と隣合わせになっています。写真の鳥居が瀧宮神社のもの。男石神社は向かって左側奥にあります。

瀧宮神社の鯉の伝説

男石神社(男石大明神)
瀧宮神社にもお参りしていきましたよ。小さなお社が3つありました。ここは眼病に霊験あらたかな神社で、その昔こちらの神様が瀧宮神社の池の鯉の目を村人に与えたところ眼病が治ったという伝説があるそうです。だからこの池の鯉は皆片目だというのですが、残念ながら片目の鯉は見つかりませんでした。

異空間に入り込んだような不思議な感覚

男石神社(男石大明神)
今回のメインは男石神社ですので瀧宮神社は早々に後にして、左手の細い参道にすすみました。すぐ向こうは住宅街なのですが、この神社は鬱蒼とした林の中にあり、境内も苔むしているので急に異空間に入り込んだような不思議な感覚です。

山門の中にも少し男根の奉納品が

男石神社(男石大明神)
手前は手水鉢? それともただの水盤かしら。これも青々とした苔が石の表面を覆っていて雰囲気がありますね。水が濁っているので手を洗う気にはなりませんが。鳥の声が響いていて癒やされます。山門がありますね。この中には奉納された男根が少し入っていました。

拝殿のすぐ横は住宅街

男石神社(男石大明神)
拝殿まできました。ご覧のようにすぐ隣に普通の住宅があるのですが、フェンスのこちらがわとあちらがわで全く雰囲気が違うのが面白いですね。フェンスがまるで境界のようになっています。手を合わせて拝んでから扉を開けてみました。

上田市の指定文化財となっている絵馬

男石神社(男石大明神)
中にはたくさんの男根と絵馬。男石神社の絵馬は上田市の指定文化財だそうです。近くの赤坂公民館には江戸の元禄時代の頃から明治時代絵馬が移されて保管されています。色紙は金山神社からの奉納品。この金山神社は神奈川県のかなまら祭りで有名な神社ですね。

横の拝殿には女陰系の石が奉納されている

男石神社(男石大明神)
主殿の横の拝殿には女陰石が奉納されています。男根石のものと比べるとずいぶん少ないです。言うまでもなくこの神社のご利益は、子孫繁栄・五穀豊穣など。昔はこの神社の脇に遊女がいる宿があったそうです。ひょっとするとこの神社と関係があったのかもしれませんね。

今も残る文化財を大切にしたいです

男石神社(男石大明神)
境内はゴミひとつなく綺麗に清められていて気持ちの良い神社でした。明治時代に風俗を害するものを棄却する運動が起こりましたが、地方にはこのように昔ながらの性に関する奉納品が残っていることがあります。こういう文化は大切にしたいですね。(2019年05月26日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

男石神社(男石大明神)おとこいしじんじゃ・おとこいし大明神

住所 :長野県上田市殿城1264−1
時間 :参拝自由
駐車場:なし

タイトルとURLをコピーしました