新潟県胎内市の胎内温泉・越後胎内観音には奇妙な石が祀られています。それは「童女石」。幼い女の子の顔が浮かび上がっている人面石です。この不思議な心霊現象はいったい何!? 童女石にまつわる悲しい出来事をお話します。
予定を変更しましたが、無事道の駅・胎内に到着
前回の記事の「クレイストーン博士の館」。本当はこちらの人面石を見にやってきたのですが、どうにも心惹かれるものがあったので急遽予定を変更して先に探訪したのでした。越後胎内観音は後回しになってしまいましたが、なんとかスケジュール通りに到着しましたよ。
日本最大級の青銅の観音像
越後胎内観音には名前の通り、日本最大級の青銅の観音像が祀られています。身の丈7.3m、重量4トンの観音像は1970(昭和45)年8月28日に建立されました。今回の目的は観音像ではないので素通りしました。
仁王門の違和感とは?
仁王門をくぐる時、なんとなく違和感がありました。キョロキョロ周りを見てみると、違和感の原因が分かりました。この門、なんとコンクリート製なんですね。金剛力士像も青銅製なので、かなり近代的でモダンな印象です。
今回の目的地・帰林殿へ
敷地内にあるお堂・帰林殿が今回の目的地。こちらのお堂もコンクリート製です。1970年と比較的近代に建てられたからなのでしょうね。ん? ということはここはお寺さんが運営しているわけじゃないのかな。ネットで調べてみたのですが、母体がどこだか分からず。ご存知の方がいらっしゃいましたらご一報ください。
羽越豪雨の水害で亡くなった方の冥福を祈る
越後胎内観音は1967(昭和42)年に起こった羽越豪雨(うえつごうう)の水害でお亡くなりになった方々のご冥福と復興、平和を祈念するために建立されました。そしてこの水害の4年後の1971(昭和46年)7月25日に不思議なことが起こったのです。
新潟市の男性が境内の階段で不思議な石を見つける
新潟市にお住まいの市川脩次さんという方が観音様にお参りに来た際に、境内の階段で奇妙な石を見つけました。家に持ち帰って洗ってみると、石の上に幼い女の子の顔がくっきり現れていたというのです。
水で洗ってみると童女の顔が石に現れた!
これはきっと水害で命を失った子供の霊が乗り移っているのだろうと、ここ越後胎内観音におさめて安置してもらうことに。これが童女石の由来です。結構大きな石なのになぜ市川さんが持ち帰ったのかは謎ですが、何か不思議な第六感が働いたのかもしれませんね。
1967年の羽越豪雨では死者100名以上の方が亡くなる
これが件の童女石です。羽越豪雨は1967(昭和42)年8月26日から8月29日に発生した集中豪雨です。山形県と新潟県下越で死者100名以上を出す大災害となりました。荒川と大石川が反乱して堤防があちこちで決壊し、街中が泥水と岩石で埋まってしまったそうです。とても痛ましい災害ですね。
写真と見比べて分かりました
最初どのあたりが子供の顔なのかよく分からなかったのですが、そばにあった写真と見比べると、石の上に浮かんだ顔らしきものが分かるようになりました。確かに女の子っぽい顔に見えなくもないです。
でもあまり怖くない可愛いお顔
でも全然怖くない。なんとなく微笑んでいるみたいだからです。むしろ可愛い印象と言えるかも。石の顔は徐々に薄くなっているようで、ひょっとすると胎内観音の力で今は成仏しているのかなとも思いました。私も童女石に手を合わせてご冥福を祈りました。
胎内市のゆるキャラ・やらにゃんファミリー!
道の駅には新潟県胎内市のゆるキャラ・やらにゃん(10歳)の顔出し看板がありました。胎内市の観光大使やらにゃんは、お父さんのやるぞう、お母さんのやるよ、おじいさんのやるへい、おばあちゃんのやるちよ、弟のやるすけ、妹のやるみ──と7人の大家族。実はやらにゃんのツイッターのフォロワーは1万人もいるんです。やるなー、やらにゃん!(2019年05月04日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
胎内温泉(たいないおんせん)越後胎内観音(えちごたいないかんのん)の童女石
住所 :新潟県胎内市下赤谷384-1
電話 :0254-47-2965
休業日:4月~10月:無休 11月~3月:水曜日
時間 :08:30~16:30(4月〜10月)09:30~15:30(11月〜3月)
駐車場:無料(100台)