レトロなエロ、キッチュなエロが感じられる秘宝館はネットのエロとはまた違った趣があるものです。そんな古き良きエロを訪ねて山梨県の桃丘コレクションへ行ってきました。
庭には男性器・女性器の奇石
一面のブドウ畑が広がる桃丘観光園。その一角にあるのが桃丘コレクション。あっさりした建物なので見逃しそうですが、巨大な男性器、女性器型の石が置かれていますのですぐに分かりますよ。
人間本来の姿・夫婦和合の精神の貴さ美しさ
パンフレットには「性の神秘を探る古今東西の貴重なる美術品、工芸品を一同に展示して、見学の皆様に人間本来の姿・夫婦和合の精神の貴さ美しさを心から確かめて頂きたいと祈念するものであります」と書かれています。これは大きくでましたね。
昭和50年代のラブホテルみたい
レジのある部屋はカーテンで仕切られているので、入場料を払うときお客さんが気恥ずかしくない配慮がなされています。なんか昭和50年代のラブホテルみたいです。その当時入ったことないけど。
桃の形の陰陽厄除け大桃神
館内は薄暗くて昭和な雰囲気。正面に陰陽厄除け大桃神なる木彫りの彫刻が奉られています。1メートルほどの桃型をしていて中央でぱっくり割れています。右側に男性器、左側に女性器。左右の桃が合わさると夫婦和合ってわけ。
釈迦も弟子もみんなちんこまんこ頭
これは釈迦が亡くなった時の様子を描いた涅槃図ですね。でもお釈迦様も嘆き悲しむ弟子たちも顔が男性器・女性器。悲壮な場面なのにユーモラスで楽しい雰囲気に見えます。こりゃ珍品中の珍品。
職人の技が光る陶器の人形
大きさ30センチほどのリアルな陶器の人形も。今でいうエロフィギュアですな。表情、足の指一本一本まで細かく作り込まれています。職人の技にうなります。
二階にも美術品・工芸品がずらり
二階部分にもたくさんのエロコレクションが展示されています。骨董的な価値も高そうな美術品、工芸品の数々。古いモノなのですがきちんと管理・整備されています。うらびれた感じはしません。
ややおとなしめだけど品がある展示
オーナーにお話をうかがうことができなかったので詳細は分かりませんが、好事家の個人が自分の趣味で集めたような統一感があるんですよ。それぞれの展示物に気品が感じられます。秘宝館としてはおとなしめですが「いい仕事してますね(←古い)」と言いたくなる、通の味があるというか。
羽織裏の春画
そんなコレクションの中で私が気に入った逸品は、羽織裏の春画。羽織裏は表に出ません。でも見えない隠れた部分に凝ったりするのが着物の粋ってもの。江戸時代の歌舞伎者は大胆でエッチな柄を裏に描いた羽織を好んだりしましたが、これもそんな一枚かも?(2007年04月14日訪問)【麻理】
追記
読者様からのご連絡により、桃丘コレクションが2020年の末に閉館・解体されていることがわかりました。現在は入館できませんのでお気をつけください。大変残念ですが楽しい思い出をありがとうございました。
桃丘コレクション行ってみたら解体してた。見たかったなぁ。 pic.twitter.com/dyFUPDjaJ5
— ドグゾン (@Li_Man1) December 27, 2020
参考文献
地図&情報
(閉館)桃丘コレクション(ももおかこれくしょん)
2020年に閉館している施設です。ご注意ください。楽しい思い出をありがとうございました。住所 :
山梨県東八代郡一宮町竹原田1364
電話 :0553-47-2566
休館日:水曜
時間 :11:00~17:00
入館料:大人1000円
駐車場:無料