風を受けてゆっくりと回る風車。羽は重さ1.5トンの石でできています。ここは熊本県山鹿市の一本松公園です。赤御影石で作られた、巨大な石のかざぐるまを見に丘を登ってみました。
園内に古墳もある公園
一本松公園(いっぽんまつこうえん)はテニス広場、キャンプ場などがある山鹿市民の憩いの場。園内には4世紀中期の城北地方で最古の古墳と言われる茶臼塚古墳や小町塚古墳などの円墳もあります。本当に山鹿市は遺跡の宝庫ですね。
うちわの産地なので「風」で町おこし
一本松公園のシンボルは石のかざぐるまです。いったいなぜ風車? と思ったら、このあたりはうちわの産地として知られているんですってね。うちわで風を起こすように、地域活性の風を吹かそうと1994年に作られたものだそうです。うーむ、分かったような分からないような……。
1.5トンの石の羽がはたして回るのか?
中央の風車は高さ5.5m、重さ16トン。両隣のものは高さ3.3メートル、重さ6トン。それぞれ羽の重さは1.5トンもあります。一本松公園は小高い丘の上にありまして、山鹿市一帯を見渡せる眺めの良い公園です。そのため結構風も吹いているのですが、こんな重そうな石の風車が回るのかしら?
【動画】ゆっくりと回る石のかざぐるま
動画を撮影してみました。おっ、ゆっくりとだけれど回ってる、回ってる! この風車は風速3メートルぐらいの弱い風でも回るように設計されているのだそうです。でも3つのうち真ん中と左のもの2つのみしか回っていませんね。
3つとも回っているのを見られたら超ラッキー
この風車はそれぞれ別の方向を向いているのですが、右側の風車は台風の来る前しか回らないのだそうです。天気予報にも使えるみたい。でもごくまれに3つとも回ることがあって、目撃したら良いことが起こるなんて噂もあるみたいですよ。しばらく眺めていましたが、回ったのは2つのみ。残念。
「羽の大きさでは日本一、九州唯一の石のかざぐるま」
「羽の大きさでは日本一、九州唯一の石のかざぐるま」と書かれています。この石の風車を作った方は高知県宇部市生まれの彫刻家・門脇おさむさんという方だそうです。宇部市の公式サイトを見ると、全国各地に巨大な石でできた彫刻を作られているようです。
昔巨大な松が生えていた茶臼塚古墳
一本松公園の名前は、昔この茶臼塚古墳の上に大きな松が植えられていたことが由来です。でもその松は枯れてしまっていて今は見ることができません。かわりにこの古墳の横に松が植えられていますが、説明書きの写真ほどは大きくありませんでした。
91mの巨大滑り台もあります
また一本松公園には全長91mの巨大滑り台もあります。有料2時間100円で園内の特産品販売所で専用マットを貸し出してくれるとのことだったのですが、私が訪れたときにはすでに閉まってました。ありゃりゃ。(2017年05月06日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
一本松公園(いっぽんまつこうえん)・石のかざぐるま
住所 :熊本県山鹿市鹿本町高橋94
電話 :0968-46-5841
休業日:年中無休
入場料:無料
駐車場:無料