手の形がハート型! 日本最古のコンクリ大仏「呼子大仏」【佐賀】

呼子大仏
なんとも柔和な顔つきの癒し系大仏。佐賀県唐津市の呼子大仏です。コンクリート製の阿弥陀如来像で、コンクリート大仏としては日本最古と言われています。縁結びの御利益もあります。

国民宿舎・呼子ロッジにて

呼子大仏
呼子大仏(よぶこだいぶつ)があるのは、国民宿舎・呼子ロッジの敷地内。国民宿舎とは「国立公園・国定公園・都道府県立自然公園・国民保養温泉地などの自然環境の優れた休養地に建設されている公共の宿(公営国民宿舎サイトより)」。国民全員が身も心も健やかでありますように──と作られた宿泊所です。

謎のクマ&シャケ像

呼子大仏
入り口にある、クマとシャケの像。九州なのになぜか北海道風味。うん? なんでここに? あたりに説明書きがないか探したのですが見つからず。謎。

唐津の海を一望

呼子大仏
国民宿舎の道路をのぼっていくと、真っ白な大仏様が見えてきました。唐津の海を一望する丘の上に建てられています。

海難事故の慰霊として建立

呼子大仏
呼子大仏の高さは10.5メートル。1922(大正11)年04月に、海で亡くなった方々の慰霊のために建立されました。現存するコンクリート製の大仏としては日本最初のものです。

2009年に修復されて真っ白に

呼子大仏
とても穏やかなお顔をしていらっしゃいますね。大正時代に作られたので老朽化が激しかったのですが、2009年に地元の関係者、漁業関連の方々など有志の協力により修復工事が行われました。真っ白で美しいです。

2005年の福岡県西方沖地震で崩落し、バラバラになった右手が台座の部分に放置されていた。

ハート型の手は縁結びスポットに

呼子大仏
この大仏様の手にご注目。印を結んでいるのですが、人差し指と親指でつくられた輪が、ハートの形に見えますね。そのために現在は恋愛成就、夫婦和合など縁結びスポットとして人気なんですよ。

本当はこの手は来迎印という仏の印相

呼子大仏
この手の形は来迎印と呼ばれるもので、ほとんどの立像はこの印の形です。印は仏教におけるある種のジェスチャーで、形については九品(くぼん)など細かい決まりがあります。

でもその形がハートに見えるという発想は面白いですし、穏やかな阿弥陀様が海難者の鎮魂だけでなく、縁結びに一役買っているというならそういうのもアリだなと思います。

平和で穏やかな絶景

呼子大仏
足元に並ぶようにして海を眺めると、さきほど乗ったマリンパル呼子のクジラ型遊覧船・ジーラ号がゆっくり水面を横切って行きました。遠くに高島と臼島が見えます。平和で穏やかな光景でした。(2015年01月03日訪問)【麻理】

クジラとイカと心霊スポット「マリンパル呼子と七ツ釜」【佐賀】
佐賀県の呼子はかつて捕鯨の町としても知られていました。マリンパル呼子が運営するクジラ型のジーラ、イカ型のイカ丸は玄海国定公園をめぐる遊覧船。怖いスポットにも立ち寄りますよ。

参考文献

地図&情報

呼子大仏(よぶこだいぶつ)

住所 :佐賀県唐津市呼子町呼子1413番地 国民宿舎呼子ロッジ内
時間 :見学自由
拝観料:無料
駐車場:無料
関連URL:呼子大仏 – Wikipedia

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