石垣島で最も大きい川・宮良川。河口にはたくさんのマングローブが生えています。沖縄ではマングローブの中でもヒルギの仲間が多いため宮良川のヒルギ林と呼ばれているんですよ。
マングローブって何?
マングローブは、海水と淡水が混ざり合う川の汽水地帯に生える植物の総称。つまり「マングローブ」という名前の木があるわけではないんですね。マングローブを構成する植物の一つがヒルギってわけ。宮良川(みやらがわ、めーらがー)にたくさん自生しているヒルギを見に宮良橋へ行ってみました。

宮良川1.5キロにわたって続くヒルギの森
宮良川は全長12キロの二級河川です。橋にある階段を降りて行くと干潟が広がっています。この河口から上流へ向かって両側1.5キロに渡ってヒルギの森が続いています。お天気も快晴で清々しい風景ですね。
沖縄独特のマングローブの森
宮良川のヒルギ林は、1972年には国の天然記念物に指定されています。マングローブの林は沖縄独特の景色。地元の人は見慣れているでしょうが、観光客にとっては熱帯雨林を見て「沖縄に来たんだなー!」と感激するのではないでしょうか。
マングローブは雌雄同体
ところでここで一つ、マングローブ豆知識。マングローブを作るヒルギはの多くは雌雄同体なんですよ。最初、ドラァグクイーンでタレントのミッツ・マングローブさんをテレビで見た時「なるほど雌雄同体のマングローブから来てるのか、上手い芸名だなあー」って感心したんです。
ミッツ・マングローブさんの名前の由来?
でもウィキペディアには「自ら命名したものであるが、大げさで洋風な名前をつけようと、響きと字面だけでマングローブと付けたが、本人はマングローブがどんなものか知らなかった」と書いてありました(ミッツ・マングローブ – Wikipedia)。なあんだ、偶然だったのね。
川とマングローブを楽しもう
ここはヒルギ林の他には何もありません。ただ、川とマングローブと風を楽しむだけの場所。時々カヤックが通り過ぎたりしますが、それ以外には何もありません。のんびりした時間をすごすにはぴったりですね。
足もとにはシオマネキ
あたりを散策するのも楽しいですが、歩くときにはどうぞ足もとに気をつけて! シオマネキが穴から這い出してチョコチョコ動いてますからね。
スーパーで買ったおにぎりで昼食
私はここでお昼ごはんを食べました。旅行先ではいつも地元のスーパーで買い物するようにしているんですが、この日は沖縄らしくさんぴん茶と、島もずくを使ったかまぼこ、そしておにぎり。
おにぎりには「おいしょうり」書かれています。これは石垣島の方言で「どうぞ召し上がれ」って意味なんです。中身はスパムとタマゴが入ったスパムおにぎりでした。
石垣島で最も癒されるスポットかも
ここは珍スポットでもなければ、面白おかしいイベントが開催されているスポットでもありません。でもこのゆったり流れる時間こそ石垣島でぜひ体験していただきたい観光だと思います。ちょっと疲れちゃったな……と思ったあなた、石垣島の宮良川で癒やされるのはいかが?(2012年05月12日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
宮良川(みやらがわ、めーらがー)のヒルギ林
住所 :石垣市宮良
電話 :0980-82-1535(石垣市観光文化課)
時間 :見学自由
入場料:無料
駐車場:無料