沖縄県久米島の七不思議の一つ、馬の角。道路にも堂々と案内表示があるぐらいなので、久米島でも有名な観光スポットと思いきや、ガイドブックにも全く載っていない謎の施設です。
琉球王から褒美として賜った珍品
馬の角は今から200〜250年ほど前に、飢饉の際に人々に米を配ったり道路作りをして島のために尽くした、浜川家のご先祖・浜川昌述が琉球王朝の尚敬王から賜った珍品。もともとは中国から渡来した宝物で、長さは30センチほど。以来浜川家の家宝として収蔵されています。
仲地公民館前の標識
まずは国道242号線の仲地公民館へ向かいます。仲地公民館の前にある案内表示には「←馬の角 0.2km Horse’s horn」としっかり書かれています。Horse’s horn? 日本語の言葉の綾じゃなくて、文字通り馬に生えている角ってことかしら? ユニコーンみたいなもの?
ご当主は那覇に引っ越してしまった
その先に「馬の角」と書かれた看板があります。赤い矢印が書かれていますが消えかかっています。どうも右への矢印のようです。しばらく歩くと昔ながらの家屋が見えてきます。しかし島の人に聞いたところ、浜川さんは数年前に那覇に引っ越してしまい、家は閉鎖中。現在は馬の角を見ることができなくなっているのです。
馬の角を見られず残念
このあたりではこの世に2つとない珍しいものを「馬の角」と言うんだそうですよ。私は謎の動物のミイラとか骨などが大好きで、全国各地を巡っています。伝説のユニコーンの角かもしれないとワクワクしていただけに非常に残念無念!



運が良ければ見られるのかも?
「馬の角のキセキ|ナレーター エリ林(エリりん)の空想と妄想のあいだ」様のブログ記事によると、たまたま那覇から浜川さんが帰っていらっしゃった時に、馬の角を見せていただいたそうです。運が良ければ見られるのかもしれません。次回久米島を訪れた時にチャレンジしたいです。(2013年11月01日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
馬の角(うまのつの)
住所 :沖縄県島尻郡久米島町仲地
電話 :098-896-7010(久米島町観光協会)
休業日:不明
時間 :不明
料金 :不明
駐車場:なし
関連URL:地質ニュース569号 57−64P 2002年1月 石の俗称:牛馬と石(加藤硯一 遠藤祐二)
馬の角のキセキ|ナレーター エリ林(エリりん)の空想と妄想のあいだ