宮古島の西平安名崎。北1.5キロには池間島が浮かんでいて、宮古島と池間島を結ぶ池間大橋を見渡せる風光明媚な公園です。2011年からあることで大変注目を集めているんですよ。
巨大な風車が回る西平安名崎
それがこれ。巨大な風車。宮古島で行なっている集合型風力発電システムです。2011年03月11日起こった東北大震災は、日本人のエネルギーに対する考え方を大きく変えました。沖縄では大震災以前から「沖縄エネトピア・アイランド構想」というプロジェクトにより、太陽光発電、風力発電など再生可能エネルギー計画が進められてきました。
世界初の蓄電池安定化
2010年の10月からは太陽光発電と蓄電池による、メガソーラーの研究が宮古島で始まりました。このような離島向けのマイクログリッド(※)は、蓄電池の進歩によって成果が出はじめています。宮古島のように人口が5万人を超える島での蓄電池安定化は、世界でも初めての偉業なんですよ。
不思議な迫力のある風車
この巨大な風車は再生可能エネルギーのシンボルとしてニュースでも度々登場しているますので、見覚えのある方もいらっしゃるでしょうね。巨大な風車が風を受けて回っている様は不思議な迫力があります。あまりに大きくて怖いような気持ちもしてきます。
まだ構想段階の再生可能エネルギー
東京電力福島第1原子力発電所の事故によって、再生可能エネルギーは今非常に注目されています。宮古島における太陽光発電は全電力の8%。風力発電を加えると16%。画期的な成果です。しかし沖縄県全体で見ると、再生可能エネルギーの割合はたったの0.2%。エネトピア構想では2030年までに10%を目標にしていますが、これはまだ構想段階に過ぎません。
宮古島はマイクログリッドの先駆け
電力のマイクログリッド化や再生可能エネルギーの技術革新は、地方の経済的な自立や環境保全をうながします。宮古島がその先駆けとなってくれることを大いに期待したいですね。頑張れ、宮古島!
ここは社会派ブログじゃないんで
……なんか珍スポット探訪というよりも、エネルギー問題のレポートになってしまったので、少し観光的な紹介をしとかないとね。この風車は2003年の台風でなぎ倒されてしまったのですが、2008年に再建築されました。台風の通り道だから今後もまた壊れちゃうかもしれないけど、またきっと建てなおしてくれることでしょう。
青い空に廃バスが良いテイスト
入り口のところに打ち捨てられたバスが置いてありました。中を覗くと、テーブルなどがしつらえてありました。観光客に飲み物や軽食を振る舞うバスだったのかしら。潮風にあたる場所にある廃車ってすぐに錆びちゃうんですよね。そんなに古いものではないのかもしれません。
なぜ世田谷と室蘭?
こんな標識もありましたよ。世田谷まで1900km。観光地にはよくあるものだけど、なぜ世田谷なのかな? それと室蘭まで2420kmという標識も。世田谷、室蘭という場所選びが気になります。思えば遠くへ来たもんだ。
可愛い宮古馬ちゃんも見よう
この近くには、前に紹介しました宮古馬牧場があります。小さくて可愛い馬ですよ。人懐こくてトコトコ近づいてきてくれるので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。(2011年04月19日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
西平安名崎(にしへんなざき 西平安名岬)
住所 :沖縄県宮古島市平良
電話 :0980-73-2690(宮古島市観光商工局)
時間 :見学自由
休業日:なし
入場料:無料
駐車場:無料
関連URL:宮古島の離島マイクログリッド、世界初の成果が続々:日本経済新聞