沖縄県国頭郡本部町にある美ら海水族館。その美ら海水族館近くのJohnny’sというステーキハウスには、入り口にでっかいシロクマがズドーンと立っているのです。残念ながら閉店。
バーベキューもあるアメリカンステーキ店
ネオンサインがいかにもアメリカンな外観。敷地にはバーベキューセットが並んでいるので店外でバーベキューを楽しむ方もいらっしゃるんでしょうね。でも時間的に遅かったからか外で食べている方は見られず、私はお店の中で夕食を取ることにしました。
巨大なホッキョクグマの剥製
入ってすぐにぎょっとするのが、私の背丈をはるかに超えた巨大なシロクマの剥製。これは体長2.5メートル、体重500キロのホッキョクグマです。ホッキョクグマは地上最大の肉食動物で、主に北極圏で暮らしています。現在約22,000頭ほどしか生息していない絶滅危惧動物。
自然保護の観点から設置
なんでこの南国沖縄に、ホッキョクグマが? アメリカ料理と何か関係があるのかな? 説明書きを読んでみると、沖縄も珊瑚の白化現象や死滅などの問題に直面しており、自然の生物の共存について考えてほしいという願いから展示に踏み切ったと書かれていました。
内装と合ってない気もするけど
うーん、なんとなく後づけのような気もするけど……。でも確かにでっかいホッキョクグマの剥製はインパクトがあるから、生物について考えるきっかけになるかもしれませんね。ただアメリカンな内装にはどう見ても合ってなくて唐突過ぎる印象ですが。
実は超狂暴なホッキョクグマ
ホッキョクグマってよく絵本やアニメに登場するし、全身フワフワの白い毛に覆われてるから、可愛い印象がありますよね。でも鋭いサバイバルナイフのような爪を見るとぞっとせずにはいられません。こんなんで殴られたら、内蔵ごっそりもってかれて瞬殺だよ。ホッキョクグマは小熊を食べてしまうほど狂暴ですしね。
ステーキ王国・沖縄
さて、話変わってステーキ。実は沖縄はステーキ王国。なぜなら、ステーキは戦後沖縄に進駐したアメリカ軍向けの料理として沖縄の飲食店で出されたのが始まり。徐々に地元の人にも広がって、沖縄の郷土料理の一つとして定着したのだそうです。(『チャンプルーな沖縄にはまる本』より)
地元の料理として定着したステーキ
アメリカ占領時代には牛肉に関税がかけられておらず、本土復帰後も牛肉の価格は低く抑えられました。だから沖縄のステーキは今も地元の方、観光客に親しまれているんですね。Johnny’sではハンバーグ、ハンバーガー、スペアリブなどがメニューに載っていました。私はサーロインステーキ(1780円)を完食。
ダイナミックな肉の味
ボリュームがあって、本州で食べるよりもかなりお得。いわゆる繊細な味ではないかもしれませんが、塩と胡椒のシンプルな味付けは「肉そのものを食べてる!」という満足感でいっぱい。美味しいステーキとシロクマの剥製とのミスマッチがユニークなお店でした。(2012年09月12日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
Johnny’s(じょにーず)
現在閉鎖しているお店です。ご注意ください。大変残念です。楽しい想い出をありがとうございました。
住所 :沖縄県国頭郡本部町字浦崎278-3
電話 :0980-48-4129
休業日:年中無休
時間 :10:00~22:00
駐車場:無料
関連URL:Johnny’s ジョニーズ – 本部町/アメリカ料理 [食べログ]