宮殿、宮殿、焼き肉のタレ~、ホントに宮殿で作ってる~♪ 日本食研のCM。本当に宮殿で作ってるのかどうか確かめたくて、愛媛県今治市日本食研本社のKO宮殿工場へ行ってみました。
社員・社長総出演のCM
CMを見たことないという方はYoutubeのCMをどうぞ。言っときますけど、見たらしばらくは脳内でエンドレス再生されますから覚悟しておいてくださいね。出演者は社員さん、取締役さん、社長さんです。
キャッスル大好き愛媛県人
お城型ラブホテル道後城、天守を持つ城山ハイツと、愛媛県人どんだけキャッスル好きなのか。いや、まだラブホテルやマンションについては気持ちは分からないでもないけど(誰でも一度は城で過ごしたいだろうし)、焼き肉のたれ宮殿までくるとさっぱり理解できません。
「よくある質問」にあの質問がない!
宮殿工場と内部の博物館は有料ですが、誰でも見学ツアーに参加することができます。公式サイトの「博物館見学のよくある質問」には「駐車場はありますか?」「たれは試食させてもらえないのか?」とかフツーの質問が並んでますが、そんなことより「なんで宮殿なの!?」が一番ききたいんだけど。
総建築費85億円の大宮殿工場
ドバーン! 門をくぐるとそこは超ゴージャスな宮殿。敷地面積7万6千平方メートル、総建築費85億円。日本食研創業35周年の集大成として2006年10月に堂々完成しました。宮殿の近くには海が広がり、美しく整えられた庭には色とりどりの草花が咲き誇っています。何、この現実味のなさ!
世界の食文化の開拓者となるため
で、なぜ宮殿なのかというと、公式サイトには
『世界の食文化の開拓者となる』という我々のスローガンを見事に象徴し、今後も日本食研のシンボルとなるであろうこのKO宮殿工場の落成を記念
と書かれているので、『世界の食文化の開拓者となる』がその答えであろうと思うのですが、何かとんでもない方向に向かって開拓の鍬をふるっている気がしてなりません。
カンカンカンカン、晩餐館。焼肉焼いても家焼くな
日本食研と言えばおなじみのキャラクタ、ウシのおかん・バンコです。90年代に、CM「焼肉焼いても家焼くな」で鮮烈デビューを飾ったことをご記憶の方も多いことでしょう。
バンコのいるゴージャス庭園
宮殿内にはやたらとバンコが仁王立ちしてるんです。はっきり言ってものすごい違和感。でも日本食研が現在、業務用焼き肉のたれ国内40%のシェアを誇る、たれ業界のトップランナーなのも、巨大宮殿工場を建てられたのも、バンコのキャラクタ人気のおかげというところがあるんでしょうね。
創業者・大沢一彦氏&バンコ
バンコへの愛は、創業者・大沢一彦氏と共に並んでいる銅像からも伝わってきます。銅像の下には大沢氏還暦記念の歌「愛と夢のハーモニー」の歌詞・楽譜が刻まれています。日本食研のキャッチフレーズは「味の作曲家」だからかな。ちなみに徳間ジャパンからCDもリリースされています。
いくらなんでもシュールすぎ
何から何まで圧倒されっぱなしの宮殿工場ですが、最も珍な芳香を醸しているのがこのオブジェ。焼き肉のたれ(晩餐館?)を中心に回る、エプロン姿のバンコ。シュールすぎ。
でも1971年にたった6人で始めた会社が今や、3200人の社員&売上高800億円の大企業だもんなあ。バンコちゃんには足を向けて寝られないってなもんでしょうか。
今夜は焼き肉!
こっちは本社ビル。これまた宮殿的ゴージャス建築。肝心の工場なんですが、内部は撮影禁止。秘伝のたれですからね、企業秘密です。お土産コーナや世界の調味料を集めた博物館、レストランもありますよ。お土産に調味料をゲットしたら、今夜の晩ご飯は焼き肉だ!(2009年05月04日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
日本食研(にほんしょくけん)KO宮殿工場(KOきゅうでんこうじょう)
住所 :愛媛県今治市富田新港1-3
電話 :0898-47-2281(※事前予約必要)
休館日:土・日・祝日、夏季・年末年始の休業日
時間 :公式サイトを確認
入館料:大人1000円
駐車場:無料