高知県と言ったらやはり坂本龍馬。日本全国に熱いファンがどっさりいます。香南市の龍馬歴史館は、坂本龍馬の生涯を、36場面180体の蝋人形で再現したバーチャル偉人伝館です。
当記事はリニューアル前の龍馬歴史館の様子です
龍馬歴史館(さかもとりょうまかん)は2012年03月から一時閉鎖され、2015年05月にリニューアルされ、創造広場アクトランドの一部となりました。この記事は2009年05月に訪れた時のもので、この記事の文章と写真はリニューアル前の龍馬歴史館の姿となります。
36場面180体の蝋人形で再現
龍馬歴史館は今から四半世紀も前の1988年にオープンしました。坂本龍馬の33年の生涯を36場面180体の蝋人形で再現した、バーチャル偉人伝館です。龍馬人生の名場面が一室ごとに表されていて、観光客は道順にそって見て回るだけで彼の一生を学ぶことができるってわけ。
乙女にしごかれる龍馬
龍馬ファンなら以下の説明はまったく必要ないでしょうが、各場面をご説明いたします。1846年、龍馬12才。気弱な龍馬の精神を叩きなおすべく、姉の乙女が川で弟を特訓しているシーン。龍馬の肌が土気色になろうとも、顔の下半分が水に浸かりっぱなしでも容赦なし。乙女姉さんの本気度が上手く表情に出ていますね。
剣術修行中の龍馬
1853年、龍馬18才。剣術修行のため江戸へ。北辰一刀流の桶町千葉道場の門を叩きます。道場主の千葉定吉の娘と稽古しているシーン。さすが偉人龍馬。とても10代とは思えない、苦みばしった顔をしてます。
グラバー邸で会談中の龍馬
龍馬は長崎で亀山社中を結成。1865年05月、龍馬30歳のことでした。これは長崎のグラバー商会から銃器や弾薬を購入する商談風景。学研『ムー』情報だけど、グラバーさんがフリーメイソンのメンバーだったってホント?
薩長同盟に立ち会う龍馬
1865年01月22日、龍馬31歳。有名な薩長同盟のシーン。京都で桂小五郎、西郷隆盛、小松帯刀が会談して、薩長同盟が結ばれました。西郷さんは想像するイメージ通りだけど、写真がないから実際に似てたかどうかは不明。
寺田屋で襲撃される龍馬
そして翌日の1866年01月23日。寺田屋事件の襲撃により龍馬負傷。赤い襦袢に半裸のサービスシーンも盛り込まれています。この女性後に龍馬の奥さんとなるお龍さんです。
ハネムーン中の龍馬
傷の治療のために、お龍とともに鹿児島へ旅行。これが日本最初のハネムーンなんて言われますね。1ヶ月も新婚旅行なんて羨ましいですな。でも龍馬は相変わらず苦みばしった表情。もうちょっと笑ってもいいのに。
海援隊の龍馬
フィナーレは海援隊。1867年龍馬32歳の時に結成。清々しい青空をバックに、意気揚々と船出する龍馬。そして大政奉還後日本は激動の時代を迎えるわけですが、それを見ることなく龍馬は11月15日に近江屋で刺客に暗殺されるのでした。
世界の偉人館コーナー
36場面全てをご紹介できませんでしたが、ざっと龍馬の生涯を蝋人形でたどってみました。ここまでは蝋人形自体の珍妙さはあっても各シーンをしっかり作りこんであって、真面目な博物館という印象がありました。でもここからはちょっと珍風味。世界の偉人館コーナーは歴史の名場面をブースごとに再現しています。
若い人は知らないメンツかも
ガンジー、ゴルバチョフ、サッチャー、レーガン、ケネディ。私も含めアラフォー以上の方ならみんな見覚えがあると思うけど、20代以下の方は歴史好きじゃないと「誰それ?」状態かもしれない。説明は省略。ウィキペディアやGoogle先生に教えてもらって。
なぜか背中合わせの二人
なぜか藤山寛美とガンジーが背中合わせになっています。いや藤山寛美も偉人でですけどね、もちろん。藤山寛美も分からない人が多くなってるよね。私はギリギリ生きている寛美を見た世代。
偉人……か?
はりまや橋の純慎とお馬、クレオパトラ、楊貴妃、マリリン・モンロー……。ちょっと待て。マリリンはいいとして、他のメンバーの実際の顔知らないよ。そして偉人として入れてしまって良いのかどうかも分からぬ。最後の方につれてカオス状態になる龍馬歴史館でした。(2009年05月04日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
創造広場アクトランド(旧・龍馬歴史館)
龍馬歴史館は2015年05月にリニューアルされ、創造広場アクトランドの一展示として再開しました。住所 :高知県香南市野市町大谷928-1
電話 :0887-56-1501
時間 :10:00~18:00(チケット購入及びカフェは 17:30まで)
休業日:年中無休
入館料:1500円(龍馬歴史館のみ)
駐車場:無料(285台)
関連URL:公式サイト | 創造広場「アクトランド」