哲学を感じよ! 無限の幾何学模様「仙台万華鏡美術館」【宮城】

仙台万華鏡美術館
無数のパーツが無限に繰り返される万華鏡の不思議空間。ここは世界初の万華鏡をテーマにしたミュージアムです。哲学を感じさせてくれるスポット宮城県仙台万華鏡美術館を訪れました。

世界初の万華鏡美術館

仙台万華鏡美術館
1999年8月に開館した仙台万華鏡美術館(せんだいまんげきようびじゅつかん)。19世紀のアンティーク万華鏡から、現代作家の作品までが展示されています。また陶芸家として名高い辻輝子(1920〜)氏のギャラリーもあります。

万華鏡の歴史

仙台万華鏡美術館
万華鏡は1816年、スコットランドの物理学者サー・デヴィット・ブリュースターによって考案されました。子供のための玩具というよりは、哲学的なアートや科学の道具としてヨーロッパ各国で評判に。日本でも江戸時代の1819年には日本製のものが作られ、更紗目鏡(さらさめかがみ・さらさめがね)と呼ばれて流行しました。

等身大のおじいさん人形も万華鏡

仙台万華鏡美術館
入り口にある等身大のおじさんの人形。これも万華鏡なんですよ。アメリカ人作家ボブ&スー&アレックス・リオックスの「カレイドマン”クリフォード・R・スコープ”」という作品。素材はアルミホイルや紙粘土です。

頭の後ろの穴から中をのぞくと……

仙台万華鏡美術館
口をあんぐりあけていて、手に色とりどりのガラスで出来たボールを持っています。頭の後ろには穴があいており、ここから中を覗くというもの。

脳の中の小宇宙

仙台万華鏡美術館
頭の中に広がる小宇宙! ボールは回るようになっていてキラキラした幾何学模様が次々と変化しています。頭の中に無限の世界が広がっている──うーん、深い。説明書きによるとこの人形(クリフォード氏)は、IQ130なんだそうです。賢い人の頭の中ってこんな風?

第3展示室は手で触れることができる

仙台万華鏡美術館
展示室は2階と3階に分かれていて、2階の展示室は万華鏡、3階は辻輝子氏のギャラリーになっています。2階の展示室のうち第3展示室のみ写真撮影可能、万華鏡に手で触れて回しながら見ることができます。この第3展示室には30点ほどの万華鏡を見られます。

フラワーアレンジメント万華鏡

仙台万華鏡美術館
お花が盛られたお皿をクルクル回して見る万華鏡アート。普通にお花を鑑賞しても良し、覗いても良し。

自分でアートを作る万華鏡

仙台万華鏡美術館
鏡の中にぬいぐるみやおもちゃなどを入れて、自由に万華鏡を作ることができるというコンセプトのアート。鏡の中央の穴から顔を出して、360度自分の顔でできた不気味な(?)ボールを作ることもできます。

第1展示室、第2展示室はアンティーク

仙台万華鏡美術館
第3展示室は現代作家の作品ばかりなのですが、第1展示室、第2展示室にはスチームパンクなアンティーク万華鏡がどっさりあって、その手のものが好きな方には心踊るスペースとなっています。お値段が書かれたものもあるのですが、まあびっくりするような数字。でも売店には気軽に買えるお手頃万華鏡もありますよ。

Many Faces TV

仙台万華鏡美術館
私が一番気に入ったのは、アメリカ人作家・トム・M・シャトー氏の作品「Many Faces TV」。昔ながらのブラウン管テレビの真ん中に大きな穴があいています。椅子に座って頭を中に入れてみましょう。

電飾キラキラ無限増殖する私

仙台万華鏡美術館
すごい! 左右、上下、360度、私の顔が無限に映しだされています。中はキラキラした電飾がまたたいていて眩しいほど。ケバケバしいとさえ思える風景は、ショービジネスの世界を皮肉っているよう。果てしなく遠くまで私の顔が無限増殖していて、なんだかクラクラするような光景でした。(2014年05月03日訪問)【麻理】

参考文献

地図&情報

仙台万華鏡美術館(せんだいまんげきょうびじゅつかん)

住所 :宮城県仙台市太白区茂庭字松場1-2
電話 :022-304-8080
時間 :09:30〜17:00(入館16:30)
休館日:年中無休(冬季は臨時休館日あり)
入館料:大人900円
駐車場:無料
関連URL:仙台万華鏡美術館ホームページ

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