宮城県柴田郡の船岡城址公園。さくら名所100選にも選ばれ、お花見の季節には観光客でにぎわいます。頂上には船岡平和観音が街を見下ろしているのですが、ちょっと残念なことに……。
桜の名所として有名
その昔、船岡城址公園(ふなおかじょうしこうえん)には船岡城という山城が建っていましたが、現在お城があるわけではありません。私が訪れた時は桜の季節ではなかったにもかかわらず次々とクルマが駐車場に入ってきました。天気も良かったので山頂からの眺めを楽しみにみなさんいらっしゃったのでしょう。
スロープカーで山頂へ
山頂へは坂道を歩いてのぼることもできるのですが、かなり傾斜があるのでスロープカーに乗ることをおすすめします。大人は往復500円。上りの片道250円の乗車切符を買って、帰りは徒歩で下ってくるのもアリです。
二両編成のミニモノレール
スロープカーは2両編成。モノレール風で緑色に塗られています。この二両編成のスロープカーが一本の線路を登ったり下ったりしているので、一度上に行った車両が戻ってくるまで待たねばなりません。10分ほど待っているとスロープカーが下りてきました。
清々しい新緑の公園
美しい緑の木々の間をスロープカーがゆっくり上っていきます。訪れたのは5月だったので、開けた窓から清々しい風が入ってきました。のどかでいいなあ。ソメイヨシノが咲き誇る季節だと、桜色のトンネルをくぐっていくことになります。
柴田町の眺望を楽しめる
途中で見える、街の眺望が美しいです。このスロープカーの延長は305メートル。5分ちょっとの車窓の眺めを楽しみます。
1975年に開眼の20メートル観音
スロープカーの乗降場に到着して2分ほど歩くと、船岡平和観音(ふなおかへいわかんのん)のある広場につきます。船岡観音の開眼は1975年12月10日。大観音像の高さは20メートル、台を入れると24メートルあります。
故・野口徳三郎氏によって建立
船岡平和観音は、永遠の世界平和、郷土の繁栄、先祖菩提供養、亡き妻・シズ夫人のために、郷土出身の故・野口徳三郎氏によって建立されました。私はてっきり柴田町が建てたものだと思っていたのですが、野口氏が私費で建立したんですね。工費は7500万円とのこと。
胎内巡りは現在できません
船岡平和観音は中に螺旋階段があって胎内巡りができる面白い構造になっていたのですが、現在は中に入ることができません。入り口に
お詫びとお知らせ 東日本大震災により、体内の一部に被害がありました。安全のため体内への入館を中止しております
と張り紙がありました。
ここにも震災の爪痕
この先改修工事が行われるかどうかは不明です。福島でも経験しましたが、東日本大震災で閉鎖されたり被害があった珍スポットが多く、とても残念に感じました。頑張れ宮城!(2014年05月06日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
船岡平和観音(ふなおかへいわかんのん)船岡城址公園(ふなおかじょうしこうえん)
住所 :宮城県柴田郡柴田町大字船岡館山95-1
電話 :0224-87-7101(柴田町観光物産交流館「さくらの里」)
ケーブルカーの時間:09:00~16:00
ケーブルカーの料金:大人往復500円
駐車場:無料(350台)