お狐さまがいっぱい! 愛知県豊川市の豊川稲荷の中に霊狐塚という一画があります。赤いよだれかけをつけた無数の狐像が視界を埋め尽くします。お金持ちになれるご利益もありますよ。
狐のいる稲荷なのに神社じゃない!?
立派な鳥居のある豊川稲荷。日本三大稲荷の一つで観光客で賑わう人気のスポットです。稲荷とつくからには神社かと思いきや、実は正式名称は豐川閣・妙嚴寺(みょうごんじ)という曹洞宗のお寺さんです。意外にご存じない方も多いようですよ。
お寺だけど江戸時代に豊川稲荷として有名に
お寺なのに狐を祀っているのは、鎮守である豊川吒枳尼真天(とよかわだきにしんてん:インドの仏様:)が稲穂をかついで白狐にまたがっているからです。江戸時代に商売繁盛の神様として信仰されるようになり、妙嚴寺という名前よりも豊川稲荷として有名になりました。
奥に進んで霊狐塚を参拝しよう
さてそんな観光客であふれる豊川稲荷ですが、本殿をお参りした後はぜひ霊狐塚(れいこづか)を見ていただきたいのです。珍スポット的には本殿よりもこっちがメイン。案内に従って奥へ奥へと進みます。
白地に赤ののぼりが目印
こちらが霊狐塚の入り口。白地に赤の文字が入ったのぼりがずらっと並んでいますね。本殿のあたりは参拝客でいっぱいでしたが、このあたりまでくるとまばらになってきました。この奥が面白いのに。見ないともったいないよー。
狐、狐、狐──辺り一面狐の石像大集合!
狐、狐、狐──辺り一面狐の石像大集合! 赤いよだれかけをかけたお狐さまいっぱい! あまりの数に圧倒されて言葉を失うほどです。夢の中の風景のような、幻想的でちょっと怖い雰囲気もあります。
同じ方向を見つめている奉納された狐像
狐たちはバラバラの方向を向いているのではなく、ほとんどが同じところを見つめています。これらの狐像は願い事が叶った参拝者が奉納していったもの。皆さん願望成就おめでとうございます。
様々な表情の狐たち
豊川稲荷の狐像はそれぞれ表情が違っているので、お狐さまウォッチングも楽しいです。マンガチックなものや、写実的なもの、時代を感じさせる浮世絵風のものなどいろいろ。以前宮城県のキツネ村で狐の可愛さに目覚めた私はたくさんの狐写真を撮影しましたよ。
パワースポット? 心霊スポット?
霊狐塚は商売繁盛・金運アップのパワースポットとして人気なのですが、地元では「きつね塚」と呼ばれていて、日が沈んでから肝試し的に訪れる心霊スポットとしても知られているようです。確かに夜に一点をじっと見つめる狐たちの間を歩くのはかなり勇気が必要かも。
おいなりさんの食べ歩きもどうぞ
豊川稲荷の名物はもちろんいなり寿司。豊川市はいなり寿司発祥の地とも言われています。すぐ近くの商店街には食べ歩きできる一口サイズのいなり寿司のお店がたくさんあります。私のオススメは天ぷら風に揚げたおいなりさん。はっふ、ほっふで美味しかったなあ!(2015年04月02日訪問)【麻理】
参考文献
地図&情報
豊川稲荷・霊狐塚(れいこづか)
住所 :愛知県豊川市豊川町1
電話 :0533-85-2030
休業日:年中無休
時間 :06:00~15:30(祈祷受付)
拝観料:無料
駐車場:有料
関連URL:豊川稲荷公式ホームページ TOP