咆哮するゴジラ!? いいえこれは怪獣ゴムラです。愛知県新城市の横浜ゴム株式会社新城工場隣のタイヤランドには、廃タイヤを利用して作られた巨大な怪獣と恐竜がいますよ。
国内3位のタイヤメーカ・横浜ゴムの公園
横浜ゴムは国内第三位の自動車用タイヤメーカです。創業は1917年。BFグッドリッチとの合弁で横浜市に設立。クルマに乗る方だとヨコハマタイヤとして馴染みがあるでしょうね。茨城、神奈川、長野、静岡、愛知、三重、広島──と各地に工場があります。愛知県の新城工場に行ってきました。
誰でも利用できるタイヤランドへ
横浜ゴムが管理している公園・タイヤランドは、工場のすぐ隣にあります。工場の方だけでなく誰でも利用できる公園です。私はちょうど桜の季節に訪れました。この季節はたくさんの地域の方や社員さんがお花見を楽しまれるのでしょうね。
高9.5m、全長14m、重量20tの怪獣・ゴムラ
公園の一画にある巨大な怪獣・ゴムラ。全高9.5m、全長14mもあります。これ、全部古タイヤで作られているんですよ。使われたタイヤは115本。総重量は20トンもあります。名前のゴムラは言うまでもなくゴジラをもじったものです。
目が光って吠える──らしいのだけど……?
ネットで調べてみるとこのゴムラ、股下のセンサーのところに立つと目が赤く光って口を開けて咆哮を上げる──とあったのですが私が立ってみても全く動かず。あれ、壊れちゃったのかなあ。残念。
全高8.5m、全長15mの巨大首長竜
そしてもう一方の公園の隅にも大きなオブジェが。これは首長竜。全高8.5m、全長15m。タイヤ430本を使った力作です。これにもセンサーがついていたようなのですが何も反応なし。やっぱり野外展示のセンサーは維持が難しいのかも。
意外に恐竜・怪獣の皮膚っぽいタイヤ
近くで見るとゲシュタルト崩壊を起こしそうなタイヤの数。あまりまじまじとタイヤを見たことがなかったのですが、恐竜や怪獣の皮膚に案外合うと思いました。ゴツゴツ、ザラザラしたテクスチャは重厚感があります。作った方はなかなか観察眼がありますね。
登りたいけど、登ってはいけません
首長竜の首は根本から頭に行くにしたがって徐々にタイヤが小さくなっています。さすが横浜ゴム、タイヤをフル活用していますね。思わず登ってみたくなるけれど、よじ登るのは厳禁。万が一崩れてタイヤの下敷きになったら大変ですもんね。
ブランコや水飲み場もタイヤで作られている
ゴムラと首長竜だけでなく、公園内の遊具にもタイヤが使われています。ブランコの腰掛ける部分もタイヤ、水飲み場もタイヤ、ステップもタイヤ。そう言えば、私が通った小学校にもタイヤが半分地面に埋まっていて、跳び箱のように飛んで遊んだなあ。はるか昔の記憶も蘇りました。
横浜ゴム・尾道工場にもタイヤ恐竜がいるみたい
実は横浜ゴムは尾道工場の公園にもタイヤで作られた巨大恐竜オブジェがあります。各地の工場内のグランドや体育館、広場などを地域の方々や消防関係者に解放しているそうですよ。清掃活動や教育支援も熱心にされているみたい。企業としてこういった取り組みは高く評価できますね。(2015年04月02日訪問)【麻理】
追記:2016年12月22日
読者のミルキー☆いちぢくさんからこんなご指摘をいただきました。
@IgarashiMari いつも楽しく拝見しています。ゴムラの記事を読みましたが、「首長竜」はネッシーみたいな水生爬虫類を指す言葉ですよ!ブラキオサウルスみたいな大型の四足草食恐竜を指すなら、「竜脚類」がいいと思います。
— ミルキー☆いちぢく (@quassia88) 2016年12月21日
ホントだ! 竜脚類だ! 説明書きに首長竜とあったのでそのまま書いてしまいましたが、どうみても水生の恐竜ではないですね。でもそんなトホホなところも面白いので、記事は首長竜のままにしておきますね。ミルキー☆いちぢくさん、素晴らしいご指摘ありがとうございました!
参考文献
地図&情報
横浜ゴム・タイヤランド
住所 :愛知県新城市野田字古屋敷1
電話 :0536-22-2251
時間 :08:00~19:00(04~09月)08:00~18:00(10~03月)
休業日:年中無休(天候によって開放しない場合もある。要確認)
入場料:無料
駐車場:無料(横浜ゴム受付で問い合わせ)