親子が貝で作った知多半島のシュバル理想宮「貝がら公園」【愛知】

貝がら公園
20世紀初頭のフランス。シュバルという郵便配達人が33年間をかけて一人で石の宮殿を創りげました。愛知県貝がら公園は日本のシュバル・故山本祐一氏が創りあげた理想の公園です。

こちらは2005年の記事です。2012年の貝がら公園レポートを御覧ください。
(再訪)貝殻で作られたセルフビルド神社「貝がら公園」【愛知】
愛知の貝がら公園は山本祐一氏が61歳の時に白蛇の夢を見て以来、天秤棒で貝がらやセメントを担いで、親子二人で20年かけて完成させた手作り公園&神社。貝がら公園を再訪しました。

日本のシュバル・故山本祐一氏

貝がら公園
愛知県南知多。61歳を迎えたある夜、山本翁は夢を見ました。光る貝殻が天から落ちて、2匹の白蛇がそれを受けるという不思議な夢。当時彼が住んでいた場所は白龍山という白蛇を奉ってある山でした。はっとひらめく山本翁。「そうだ、これはここに神社を作れというお告げに違いない!」

夢のお告げで公園造り

貝がら公園
それからというもの息子さんの山本良吉氏と共にセメントや砂利をかついで山を往復する毎日。漁師だった彼らは貝殻を集め続け、セメントで造った建造物の表面に貝殻を貼り付けて、公園を造りあげていったのです。

子供の頃の思い出

貝がら公園
フランスのシュバル理想宮は石でできていますが、こちらはいたるところ貝殻だらけ。実は私は子供の頃にここを訪れたことがあります。船の形をした建物や大砲、鳥居など公園内のありとあらゆるものに貝がびっしりと貼り付けられ、ギラギラと日光を浴びて七色に輝いていたのを覚えています。美しいのだけど、奇妙で少し不気味な感じもする不思議な不思議な場所でした。

1000段の階段を上って

貝がら公園
昔の印象とどのくらい変わっているかとても楽しみにしていました。貝がら公園は急勾配の階段(1000段もある)を上った頂上にあります。これがかなりキツイ。こんな階段をよくもまあ毎日セメントかついで登ったものです。

あたり一面草だらけ

貝がら公園
入り口をくぐるとあたり一面雑草だらけ。こんな荒れ果てていたっけ? それでも建造物にはちゃんと貝が貼りついていました。船も健在。

展望台の白山丸で海を一望

貝がら公園
白山丸は展望台になっています。もう一踏ん張りと思って階段を上ると、そこには美しいパノラマが! あー、来て良かった。すがすがしい風が吹いています。下の方を見るとかなり上まで登ったんだなあと実感します。

毎年頂く年賀状

貝がら公園
以前ここを訪れたとき、私は息子さんである山本良吉さんにお会いしました。以来毎年年賀状を頂いているのです。おそらくここを訪れて住所を書いた人全てに年賀状を送っていらっしゃるのでしょう。人々の平和と幸福を祈って年賀状を書き、公園の整備をされる情熱に頭が下がります。並の人ではできないですよ。すごい人です。

お元気になられますように

貝がら公園
去年の年賀状には病気のリハビリとして山に登れるようになったと書かれていました。雑草に覆われているのは山本さんのお体の具合が良くないからでしょうか。残念ながら今回はお会いすることができませんでしたが、今年84歳になられる山本さんがお元気になられますように。(2005年08月27日訪問)【麻理】

追記:2006年01月01日

2006年の年賀状を山本さんからいただきました。良かった。ほっとしました。今後もご活躍をお祈りしています。

追記:2007年01月01日

2007年の年賀状は届きませんでした。山本さんについてご存じの方がいらっしゃいましたらご一報ください。

追記:2012年08月04日

2012年08月、山本さんとお会いできました! お元気でいらっしゃいましたよ。良かった!! 新しく記事を書きました。

(再訪)貝殻で作られたセルフビルド神社「貝がら公園」【愛知】
愛知の貝がら公園は山本祐一氏が61歳の時に白蛇の夢を見て以来、天秤棒で貝がらやセメントを担いで、親子二人で20年かけて完成させた手作り公園&神社。貝がら公園を再訪しました。

参考文献

地図&情報

貝がら公園(かいがらこうえん)

住所 :愛知県知多郡南知多町豊浜字半月140-1
電話 :なし
拝観料:無料
時間 :参拝自由
駐車場:付近に有料駐車場(民家の庭:声をかけて駐車)あり

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